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海外メディアによると、米NASA及び露ロスコスモスは自国の宇宙飛行士打ち上げに関して米露それぞれ他国の宇宙飛行士を打ち上げるクロスフライトについて合意に達したと報じられています。

スペースシャトルが引退以降、長らく有人打ち上げが停滞するという宇宙政策の失敗を続けていたアメリカ、この間ロシアのソユーズ宇宙船に頼りの宇宙飛行士打ち上げを行っていたのですが、最近ようやく有人打ち上げを再開することになりました。

これを機に特にロシアのソユーズ宇宙船に頼ることは無くなったのですが、そんな米露に関して今月8日、2022年以降にそれぞれの国が他国の宇宙飛行士を打ち上げるクロスフライトに合意したと発表しました。

Роскосмос и NASA достигли согласия о перекрестных полетах на МКС

具体的な日程に関しては、2022年にアメリカ、スペースXが運用する有人宇宙船クルードラゴンでロシアの女性宇宙飛行士となるアンナ・キキナさんを打ち上げるとしています。

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一方で今回の発表に関して10日時点でロシア側の発表しかなくNASAからの公式発表は無いとのこと。現在はどうなっているのかは不明で、11日時点でも特にそのような報道や発表もされていません。これはいつものロシア側の希望的な発表を先出しで出すようなものになっていると考えられます。

ただNASAとしてはニュース紙に「ロスコスモスと宇宙飛行士のクロスフライトで定期的に送ることを許可する契約に対して最終調整をしている」とのみ回答があったといいます。

米露としては自国の宇宙船に関して何らかの不具合が生じるとその原因が解明されるまで長期間打ち上げが停止することがあります。そのため、クロスフライトを契約しておくと宇宙飛行士を打ち上げられないというリスクを避けることができるという利点もあります。