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旅客機を2つ繋げたような超巨大航空機でロケットを打ち上げる母機として開発を続けている米ストラトローンチ。未だロケットの打ち上げも一度も行っていないですが、最近新たな動きがあり、なんとアメリカのミサイル防衛局(MDA)と契約したと報じられています。

THE Driveによると、この契約は2021年12月8日に締結したものだといい、ロケットを航空機から打ち上げるストラトローンチとミサイル防衛局が何らかの契約をしたという内容を報じています。ただ、軍事上の理由から詳しい契約内容までは発表されておらず、詳細は明らかになっていません。

Stratolaunch To Build Aerial Target For U.S. Hypersonic Defense Testing

ストラトローンチの発表によると「ミサイル防衛局と極超音速の脅威への対処法や迎撃方法を理解するための脅威を再現するターゲットを提供できることを嬉しく思います」と説明しています。また「国防総省と極超音速機試験を行うことで、同省の既存の計画を更に増強することができるでしょう」とも発表しています。

ストラトローンチは当初、民間の人工衛星を打ち上げるため母機「ロック」、および宇宙船などの開発を行ってきました。しかし同社の創設者であるマイクロソフト共同創業者、ポール・アレン氏が2018年10月に亡くなったこともあり以降、開発がいったいどうなっているのか、2019年には開発が中止されるのではないかとまで噂されていました。

一方で、今回の契約はこれまでのものとはかなり異なるものになっており、米軍の極超音速兵器の試験、わかりやすく表現すると極超音速兵器のターゲットとしてこれを用いるという、方針に変更しました。これはもちろん平行して開発を続けそれを行うということになるのですが、軍事契約が入るためスケージュールはこちらが当然優先される可能性が高くなります。

▼ストラトローンチの母機『ロック』の動画。動画投稿は2年前から止まっている。


どのような試験が行われるのか

現在ストラトローンチでは『タロンA』という再使用可能な極超音速機の製造していることが2020年末の段階で明らかになっています。これはマッハ6という文字通り極超音速機になるものでサイズは全長は8.5m、質量は2.7トンとされています。

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つまり今回の発表からはストラトローンチはこのような極超音速機を打ち上げ米軍のミサイルで迎撃するような試験にこれを用いるという契約になっている可能性があります。

また、ロックにはこのような小型の極超音速機を複数搭載可能でそのような複数発射された場合のミサイル迎撃試験などにも使えるという特徴があります。

いずれにしてもストラトローンチはかなり厳しい状況に陥っているとも報じられており、今後は米軍に協力する形で本来ほ宇宙開発を続ける可能性があります。