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いくつかの国で問題になっている修正率の低さ。もちろん日本も例外ではないのですが、日本よりも早くそれが進行しているのは韓国です。当局の調査結果としてこのままでは50年後には3000万人まで減少すると発表しています。

韓国の統計庁は今月9日、2020年に5184万人の韓国の総人口は50年後の2070年には1/4ほど減った27%減となる3766万人になるという見通しを明らかにました。この人口は1979年程度の水準までしぼむということになります。

統計庁によると、近い将来の話としては10年後の2030年頃まで年間6万人程度人口が減っていくとしており、合計で5120万人に減少。さらに10年後の2040年には人口が減り4000万人台に突入。そして半世紀後の2060年台には3000万人台に入るとしています。

調査結果によると、韓国で一人の女性が生涯に生む子供の数が0.8人。仮に国民全員が結婚したとしてもその男女2人のペアの間には1人以下の0.8人しか生まれてこないという表現もできます。つまり、この状態では将来的に人口が確実に減るということになります。

韓国政府としてはこの状況が改善することは難しいだろうとしており2030年までに出生率を1以上にすることも難しいとしています。その上で、このままの状況が進めば1年間の人口の自然減少は現在の3万人から2030年代には年間10万人、50年後の2070年代には50万人を突破すると説明しています。

年間50万人というのは戦時下や大災害レベルの人口減になるのですが、当然社会保障も相当厳しいことになります。例えば50年後については子供1人に対して65歳以上の高齢者は8.6人という数値になり、現在のような水準を維持することは限りなく不可能になると考えられます。

統計庁としては現在5年ごとにこのような人口推移を調査しているのですが、今後は2年間間隔に狭めるとしており、対策を進める方針です。



先日もお伝えしたように、韓国では20代男性の未婚率がなんと95.5%になっており、これも少子化の原因になっています(日本は90%以上)。このように若い世代の未婚率が高いということが根本的な原因であり、普通に仕事をして普通に生活している人がそれでも結婚ができないというのは社会構造そのものに何らかの理由があることが伺えます。

参考