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砂漠。そこには生命がほとんど存在せず草木も生えていないただの荒れ地。当然砂くらいしか資源はないのですが、その有り余る太陽エネルギーは現在の人類には資源として使うことができます。ではその砂漠にソーラーでも置いて大量の電気エネルギーを生産するという案はどうなのでしょうか。

近年テレビを付ければCO2排出削減、地球温暖化などやかましく叫ばれていますが、ではその化石燃料を消費削減につながる電気エネルギーを取り出すためサハラ砂漠に大量のソーラーパネルを敷き詰めてはどうなのか。

Can We Cover The Sahara Desert With Solar Panels? » Science ABC

これについては当然私達素人以外も専門家がその有効性について計算しています。実はサハラ砂漠の地球の8%の面積を占めており、その砂漠の全面積のわずか1.2%、約11万立法メートル程度敷き詰めることができれば全人類が地球上で使うエネルギーを賄うことができます。

砂漠には人もない生物もいないなにもないところなので環境に文句をいう人は存在しません。とても有効な案に見えるのですが、なぜ誰も行わないのか。それはその電気を使うにはバッテリーや送電網が必要でこれに莫大なコストがかかる以外も、政治的に不安定な地域でテロリストが存在するような地域であるため送電網が破壊されるような可能性がゼロではないという、モノと人間の問題がある点です。

仮にパイプラインのように送電網を使って世界に接続した場合、送電ロスは最大で22%前後になるのですが、これ自体はロス分はパネルを更に増強するなどすればいいだけであり問題はないと思われます。

ソーラーパネルが原因で環境が悪化する可能性

仮に送電網やバッテリーなどのモノと人間の問題が解決できたとしてソーラーパネルの物理的な問題があります。実は砂漠の2割ほどにソーラーパネルを敷き詰めた場合、その地域の表面温度が1.5度ほど上昇する可能性があると言われています。これにより大気循環が変わり、地球の温度上昇が引き起こされる可能性があるそうです。

ソーラーパネルが受け取る太陽エネルギーの一部が電気になるまでにパネルや送電網から熱として放出さるという理由があるらしく、高温のソーラーパネルが原因で温度が上がってしまうということです。

砂漠にパネルは設置できない

結論としては現在のアフリカではソーラーパネルを設置してそれを電力にして世界に供給するということはできません。どちらかというと物理的な問題というよりも政治的な問題、特に人間の問題がその理由になりそうです。

ただ政治的に安定している国がアフリカに存在し、将来的に先進国1国分の電気エネルギーを余分に作れるようになれば、水を電気分解するなどして今よりも数分の1から10分の1程度の安価な液体水素でも作れるようになれば石油に置き換わる燃料を作れる時代に入る可能性もあり、無尽蔵の太陽エネルギーが世界を変えることに繋がるかもしれません。
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