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世界のなかで最も人口が多い国中国。その数は14億1000万人と国の調査で発表しているものの実際は1億3000万人ほど少ない12億8000万人程度ではないかと研究結果をは発表しています。

ウィスコンシン大学マディソン校の産婦人科の上級科学者YI FUXIAN氏によると、2020年の国勢調査によると、中国の人口は14億1,000万人に達し今も成長を続けているとしています。しかし、人口が増えているに関わらず国勢調査が発表されてから1か月も経たないうちに、中国当局は家族計画規則の緩和を発表しました。つまりこれまで一人っ子だった政策を二人っ子まで許可していたものを、なぜか三人目をもつことができるという対応に変更しました。

China’s Demographic Manipulation by Yi Fuxian - Project Syndicate

国が子供の数の上限を決めるという、これも人権問題がありそうなことを平気で行っているのですが、なぜ中国は人口が増えているにも関わらず3人目をもつことができるという矛盾するような異例の対応をしたのか。

記事によると、そもそも2020年の国勢調査について、なぜかその発表が1ヶ月も遅れるというありえないことを行っています。この時点で胡散臭い何かを感じてしまうのですが、ではそもそも中国当局が発表しているこの人口などは本当に正しいのか。

記事では中国が把握している出生率そのものに誤りがあると主張しており、中国ではこの出生率は小学校の入学データに基づいて行われているものの、地方自治体はより多くの教育補助金を確保するために、学生を数を過大報告する傾向があり多くの場合で20~50%も多いとしています。

その結果、このような子供の数すらがまともに合っておらず2000年の実際の人口は、公式に報告された12億6600万人よりも12億2700万人に近かった可能性があるとのこと。当然その歪は2020年まで蓄積し続け2020年における人口は14億1,000万人と公式発表しているものの、実際は約1億3000万人少ない12億8000万人程度であり、インドの人口より少ないと主張しています。

未だに秘境で暮らしているような人も多い中国でどれほど正確に人口を把握しているのか。当然日本でも多少なり誤差が生じることはあるのですが、さすがに1億人以上、10%も違う数値を出すということはないと思います。国のちからともなる人の数が大きくかけ離れていれば、その人口を計算上当てはめている他の統計も全部狂うどころか、これまで中国が発表した数値すべてが疑われるようなことにつながります。つまり、嘘のデータを発表し続ける以外方法が無くなるということになります。