MQ-25_1

最近アメリカで開発されのはボーイング製の無人ステルス艦上給油機MQ-25です。これは偵察機としても利用できるとのことなのですが、これを空母から射出するにあたって、甲板上のオペレーターの右腕に弁当箱サイズの端末を付けて運用することがわかりました。

MQ-25 スティングレイと呼ばれる無人機は2021年12月中にも空母からの発進などのテストを行うとしているのですが、現時点で特に試験が行われてたという発表はありません。一方でその訓練などは既に始まっていると思われるのですが、実はこの機体を運用するに当たって、直接機体の一部をコントロールできるようにオペレーターの右腕には巨大な操縦装置を身につけているそうです。

MQ-25_2

こちらがそれです。この腰から伸びるコードの先に右腕の端末があるんのですが、これはいったい何に使うのか。実はMQ-25を直接コントロールできるようなものになっており、例えば機体の前輪の向きかえ、空母の駐機スペースまで移動できるようにします。

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他にもそれに必要なエンジン推力の調整、ブレーキ、アレスティングフックと呼ばれる装置の上げ下げも行う事ができるそうです。つまり、甲板上の移動に必要な動作をこの端末で行えるというものになっているとのこと。


初めての案ではない

X-47B_1

実はアメリカでも過去にX-47Bという空母から離着艦できる無人攻撃機をテストしていたことがあります。これは廃案になったのですが、実はその時も同じよなデバイスを右手に装備していました。当然これもX-47Bを甲板上で動かすためのデバイスということになるのですが、当時のものに比べると若干小型化しており、進化していることがわかります。

当然無人機にはパイロットが乗っておらず、現場でこれを動かすにはその周囲の人がコントロールする必要があり、このようなデバイスを身に着けなければ運用することが難しいということになりそうです。

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