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最近ロシアなどの戦車で対戦車ミサイルの驚異から守るためスラットアーマー、即席の防護柵のようなものが搭載されるようになりました。これは戦車の天板(天井)を貫く対戦車ミサイルの威力を減らす効果があるのですが、残念ながらほとんど意味がないことがわかったそうです。

現在の戦車は第二次世界大戦のそれに比べて桁違いの装甲厚(換算した装甲厚)になっており、例えば第二次世界大戦の戦車が現代の戦車に砲撃したところで正面装甲は抜くことができません。一方で現在の戦車の主砲から放たれる砲弾は第二次世界大戦の戦車を余裕で貫通するほどの恐ろしい威力があるのですが、そんな現在の戦車にも弱点があります。

War Zone: Украинцы доказали, что клетки не спасут российские танки

これは第二次世界大戦時から変わっていない『天板』です。天板とは戦車の上面で、前面、側面、背面ときて天板については極めて弱くなっています。これは世界中ほぼすべての戦車の弱点になっており、この天板を狙う対戦車ミサイルがアメリカなどが配備しているジャベリンです。



ではこのジャベリンに対してどう対策すればよいのか。最近ロシアなどの国では自国の戦車に対して天板や側面を覆う形で網状の即席防護柵、スラットアーマーを搭載していることが確認されています。これにより命中前に炸裂させ戦車への攻撃を抑えようという案になります。



しかし、現代のジャベリンに関してはウクライナの研究としてこのようなスラットアーマーはほとんど意味がないとしています。

ウクライナでは最近T-64の砲塔に網状の金属製のケージを付けてジャベリンと同様の対戦車ミサイルからの攻撃に対抗できるのか調査したところ、まず一発目は戦車に命中せず、二発目戦車に命中。そして対戦車ミサイルから放出されるメタルジェットが戦車の天板を貫き戦車が撃破されたとのことです。

▼スラットアーマーを付けた戦車
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▼即席防護柵を貫通して対戦車ミサイルで撃破された
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ただ、この試験についてもどのような状況で行われたのかなど詳細はよくわかっておらず本当に意味がないのかなども疑問があると記事では指摘しています。ただ、現代の戦車については軽装甲車などアメリカの戦車でも車体の側面に対戦車ミサイル(ロケット)に効果があるスラットアーマーを付けておりある程度防ぐ効果はあると考えられます。

またこのような網はドローンからの攻撃を防ぐため搭載しているともいわれており付けないよりかは付けておいたほうが良いと考えていると思われます。
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