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韓国の複数メディアによると国内に配備しているF-35A(Aは滑走路で運用する通常型)に関して、3つの降着装置が全てでないという事故があり胴体着陸するという事故が発生したと報じられています。

朝鮮日報によると、韓国軍の発表として今月4日午後0時51分頃、忠清南道瑞山の第20戦闘飛行団所属のF-35Aが滑走路に胴体着陸する事故が発生したと報じています。

記事によると、この事故はF-35Aの降着装置すべてが出なかったというもので、韓国軍によると『航空電子系統の異常でランディングギアが降りなかった』と理由から、『韓国空軍は危険を冒して胴体着陸を選択した』と発表しています。

つまり稀に発生することがある降着装置の出し忘れなどのヒューマンエラーではなくあくまでF-35A側のトラブルとしてこのような事故に繋がったとしています。事故機について画像などはないのですが、韓国軍関係者は「事故機は外観上、胴体に大きな異常はないように見えるほどで、比較的無難に胴体着陸したように思う」と伝えています。


F-35シリーズで降着装置が出なかった例は2018年に報告されており、これは前輪のみがでませんでした。

このように旅客機を含め降着装置が一つだけでない例はあるのですが、3つすべてが出ないというのはかなり珍しい事故になります。ただ事故機についてはステルス機ということもありその修理にはかなりの額と時間が発生する可能性があります。
これは先日お伝えしたF-22の修理例に比べると現在生産中の機体でありそれよりも速く修理が行われると考えられるのですが、そもそも世界中で配備されているF-35の中で、なぜこの機体だけが降着装置が出なかったのか前例がなくその調査も行う必要が出てくる可能性があります。

いずれにしても機体以上に大切なパイロットは負傷していないということで不幸中の幸いだったと思われます。