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海外メディアによると、先日ターボプロップエンジンを搭載した双発機でプロペラが折れ、その折れたプロペラが機体を貫通するという事故があったと報じています。

事故があったのは今月3日、南アフリカ地域の航空会社SAエアリンクの双発小型機JS-41です。この日、ヨハネスブルグから近くのベネチア空港へ飛行中に鳥と衝突するバードストライクが発生し、この鳥はエンジン付近に衝突。この弾みでプロペラが根本付近から破断し分離。折れたプロペラ部分が偶然にも機体胴体側に飛んでいったというものになります。

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実はこの折れたプロペラ、画像を見ても分かるように薄い動体を貫通しました。機体右側のボディーを貫き客室内を通過、左内側のボディに激突して止まりました。

事故当時、何人乗っていたのかは不明なのですが、この機体は29人乗りでこのプロペラ付近には誰も乗っていなかったことで負傷者はでなかったとしています。ただ、かなりの破壊力をもっているため、人と衝突していた場合はご想像どおりの結果になっていたことは間違いありません。

SAエアリンクによると、「たまにバッドストライクが発生するが、このように大きく機体が被害を受けたのは初めて」と説明。「最も重要なのは乗客誰も怪我をしなかったという点だ」とも話しています。

バードストライクや航空事故は毎日のように発生しているのですが、確かに折れたプロペラが客室に張り込むという事故は過去どの程度あるのか極めて稀な事故となりました。ちなみにプロペラが外れたり、ターボファンエンジンの前面ファンは吹き飛ぶという事故は度々発生しており、件数としては遥かに多くなっています。



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