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公の文章に関してその書式が決まっているという、大切でどうでもいいような内容に関して日本では実に70年ぶりに書式が改定されたと報じられています。具体的には!?が使えるようになったり、外来語については『さあびす』『さーびす』と記載できるようなったそうです。

 国家公務員の文書作成の手引となる「公用文作成の考え方」について、文化庁の文化審議会は7日、末松文部科学相に建議(提言)した。公用文作成の基準が変わるのは70年ぶり。今後、各省庁に周知する。

読売新聞
これは一体なんなのかというと、例えば公文書には「、」が使えませんでした。「、」は現代人の99.999%が使っていると思うのですが、実は公文書には「、」ではなく「,(カンマ)」しか使うことができませんでした。

実は国内の一部のサイトには社内規則になっていたのか「、」ではなく特に意味もなく「,」を使うというところも存在していました。ただ、現代のキーボードを見てもわかるように基本は「,」ではなく「、」です。

それだけではなく、!や?が使えるようになった以外も、カタカナで書く外来語などにひらがなで振り仮名を付ける場合「サービス」を「さあびす」にしないといけないなという大正時代のような表記が常識的に「さーびす」と表現できるようになりました。

これだけ外国語が入ってくる時代、手書き程度しか無かった時代の文化がスマホやPCが当たり前になった時代にまで続いていたということが驚きです。当然改定の指摘はあったと思うのですが、これすらも70年も放置されてきたということについて、行政の無駄とも言える努力が背後にあったと考えてしまいます。