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韓国の複数メディアによると、今月11日午後、韓国空軍のF-5EタイガーIIが離陸後の上昇中にエンジントラブル急降下し墜落する事故があったと伝えています。この事故についてパイロットは複数回脱出を試みたものの結果としてそのまま墜落しました。

朝鮮日報によると、この事故はソウル郊外の京畿道華城市の空軍基地から飛び立った一人乗りのF-5Eが墜落したというもので、滑走路からは直線距離で約8kmです。この事故について離陸後まもなく2基のエンジンから火災を知らせる警告が発せられたといいその後まもなく急降下したとしています。

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詳しい事故状況は明らかになっていないものの、墜落した地点は民家から100メートルほど離れたところだったといい、異常から墜落まで合計で2階緊急脱出を試みたもののいずれも脱出することはなかったとしています。



これはあくまで管制塔が把握しているものらしく、パイロットから2回脱出するという宣言があったとしているものの脱出していませんでした。そのため具体的に脱出を試みたのか、つまりその動作をおこなったのかどうかについては確認されておらず、パイロットが民家への墜落をさけるためこのような対応をとった可能性があると指摘されています。

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事故機は1970年代にアメリカのノースロップが開発したF-5Aの改良型となるF-5Eです。アメリカ以外ものサウジアラビアやベトナム、メキシコなど複数の国に輸出されている機体で、いわゆる安価な戦闘機としてベストセラーになっています。

ただ、老朽化が目立っており韓国では1986年に導入され今年で36年目。韓国では2000年以降の墜落事故を数えても12件発生しています。韓国としては現在80機保有しているものの2030年までに退役を目指すとしています。