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多くの人が日常的にマスクをするようになった現在、このマスクに関して海外の研究者はマスクをした人はそうでない人にくらべより魅力的に見えることがわかったとしています。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、誰もがマスクをしている光景が当たり前になりました。そこで、心理学の専門家がマスクを着用した男性の顔を女性にジャッジしてもらう実験を行った結果、マスクには男性を魅力的に見せる効果があることや、その効果がマスクの種類によって異なることが分かりました。

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これはイギリスのカーディフ大学心理学部らが行った研究でマスクなどを着用した写真を見せていったいどの写真の男性がより魅力的に受け止められるのか同学部の女学生に参加してもらい調査を行いました。

被験者になったのは43人の女性で、年齢は18~24歳となっています。見てもらう写真については外部の審査員によって定量的に評価された「容姿の魅力度」が高い男性の写真20枚、魅力度が低い男性の顔写真20枚の合計40枚になります。

▼1つの顔写真に対して4つの画像を作った
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この写真を元に素顔・本で顔の下半分を隠した顔・布マスク(紺色)・衛生マスクの4パターンを合計160枚作りそれぞれの4つの写真について10段階で評価してもらしました。

その結果、被験者は衛生マスクが最も魅力的に感じ、次に布マスク、本で下半分を隠した顔、素顔の順で魅力度が下がっていきました。この傾向は魅力が高い写真の被写体、魅力が度が低い被写体の写真でも同じだったとしています。

過去、マスクを着用した顔というのは特に欧米では魅力が極端に下るような印象が出ていたのですが、これについて研究者は「今回の研究でパンデミックがマスクを着用した人に対する心理を変化させたことが明らかになりました。パートナー選びに影響を与える進化心理学が関係しています」「青い衛生マスクの着用が専門家らしさと結びつけられ、安心感や好感につながった可能性もあります」と説明しているとのこと。

顔をマスクで覆うことで表情伺えず、海外では特に拒否されていたマスクについて少しずつ印象がかわりつつあるのは間違いなさそうです。