image_24

「寝る前にテレビを見ると睡眠の質が悪くなる」「スマホ画面を見ると睡眠不足になる」などとよく言われていますが、最近報告された2つの研究ではこれらとは相反して就寝前のテレビ等の視聴は逆に良い睡眠を取ることができると報じられています。

みなさんは寝る前に一体何をしているでしょうか。多くの方が多分テレビやスマホ、PCなどを見て就寝すると思うのですが、記事によると過去10年間多くの研究で「就寝前のデジタルスクリーンの閲覧は不眠に関係している!」という報告をバッファロー大学が発表しています。

The complicated impact of media use before bed on sleep: Results from a combination of objective EEG sleep measurement and media diaries - Ellithorpe - - Journal of Sleep Research - Wiley Online Library
Surprising study finds screen use before bed can actually help you sleep

問題なのは、過去この手の研究はデジタルメディアを使用する複雑な環境下で行ったものであり、更に被験者の自己申告が元になっているものが多く、そもそも信頼できないものが多いとしています。

今回Journal of Sleep Researchにより行われた研究では、就寝前にテレビやスマホを使用するさまざまな方法と、それらがどう睡眠の質にどのように影響しているのか研究しました。被験者は58人の成人で練る前の1時間前にまでに何をしていたのか、特にデジタル端末の利用状況を申告してもらいました。

更にこの被験者らに対して自宅で脳波検査(EEG)マシンを使用できるよう訓練しました。つまり科学的なデータを元に脳波から睡眠の質をみるというもので、これまでの自己申告とは全く違いものになっています。

結果、睡眠の質(レム睡眠とノンレム睡眠の合計時間を追跡するEEG測定値で測定)は、就寝前1時間のテレビやスマホなどの影響を受けないことを発見しました。さらに予想外なことに、研究者たちは睡眠前のテレビやスマホの使用は総睡眠時間が実際に改善されたことを発見したといいます。

では就寝前にスマホでSNSをやりまくればいいのかというと当然そうではありません。研究者によると、「睡眠開始直前における端末の使用期間は比較的短くして、テキストメッセージやソーシャルメディアなど同時スクロールなどのマルチタスクを行わない限り、就寝までの時間短縮と総睡眠時間の増加していることがわかったとしています」

つまり例えばベッド上で直前までテレビを付けながら寝るといった行為はこれまで言われいたのとは真逆で、睡眠の質を改善することがわかったとしています。ただし、長時間見てしまうようなものは睡眠に影響がでるので避けたほうが良いとしています。

なぜ正反対のような結果が出たのかについては不明なのですが、ここ10数年のうちにこのような端末が普及したことで人間の体がその環境になれた可能性もあるのですが、研究者によると「だからといって寝る前にNetflixで動画を長時間みるなどの行為は避けたほうがよい」としているものの、状況によっては睡眠の質には影響しないこともあるとしています。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。