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アメリカの民間企業にも関わらず宇宙へ人員輸送、かつ世界最大のロケットを運用しているのはスペースXです。この企業はスターシップという桁違いに巨大な宇宙船を開発しているのですが、想定している大陸間輸送に関して旅客機ベースの貨物機よりも安価に輸送できるなどと主張しているそうです。

スペースXが開発してるスターシップは地球低軌道に250トンを打ち上げることができ、人を載せた場合は一度にかなり大勢を打ち上げることができるとされています。一方でこのスターシップは大陸間弾道ミサイルのように飛行し貨物や人を輸送するという輸送機案も早期から考えられています。

SpaceX Reusable Rocket Costs Versus Airplanes | NextBigFuture.com

この案については現在は米軍が一枚噛んでいる様子も伺えるのですが、いずれにしてもスターシップは再利用可能な宇宙船、そして超高速飛行なロケットとして設計されておりこれは事実上可能になります。

問題はそのコストです。宇宙船は莫大な運用コストが問題になるのですがスターシップではどうなのでしょうか。同社のイーロン・マスク氏はこのように語っています。最近行われた同社のプレゼンで現在の長距離貨物の配達についてスターシップは飛行機よりも低コストになる可能性があるとそう述べてます。



現在の推定としてますスターシップに詰める容積を2倍にすることが求められるとしており、必要な燃料は1200トン。これは同じ距離を飛行する飛行機と同じ程度の量(ただし搭載可能な燃料の量であり消費量ではない)になるとしており、ペイロードつまり搭載可能な荷物を2倍にするとコストは半分になるため、まずはこれが必要だとしています。

仮にスターシップを貨物機として地球内での輸送に使用した場合最初にトンあたりの費用は燃料価格の(?)4倍(1/4?)からスタートし、今後10~15倍にまで引き上げるとしており、よりコストパフォマンスが優れる機体にするとしています。
一方で現在の貨物機は燃料に対して5~6倍程度になっているとのこと。

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地球内での輸送はスターシップ本体のみあれば良いとしており、スーパーヘビーと呼ばれるブースターは不要だとしています。スターシップを旅客輸送に使用した場合一度に1200~2000人が登場可能だとしており、フライトの時間は30~45分程度(ニューヨーク~上海間を39分と想定)、旅客機では何時間も掛かるところを1時間未満で繋ぎます。この長距離飛行におけるチケット代も300ドルから500ドルに押し下げることができると説明しています。

つまり現状におけるスターシップでも飛行機よりも5~10倍ほど安価で、将来的により強力なエンジンを搭載できれば60~100倍は安くできるとしています。

スターシップの怪しい試算

なにかいいことづくめですが問題はやはりいくつかあります。まずスターシップを運用可能なところが限られる点です。スターシップは宇宙船であり飛行は宇宙に飛び出します。つまり人は宇宙旅行を同時に楽しむことができるということにつながるのですが、このエンジンがパワフル過ぎて騒音などの被害が出ないよう人工島などを建設する必要がああります。

具体的な数値を出すとこれはあくまでスーパーヘビーを搭載した場合になるのですが、半径3.7km圏内の騒音レベルは115デシベルに達するという欠点があります。スターシップはエンジン数が少ないためこれよりも静かなのですが、それでも数キロは沖合に島を設ける必要があります。

また今回の試算は運用されていない時点での数値であり実際はどのくらい再使用できるのかは不明です。記事では1日、1機あたり10~20回のフライトを実施できるとしているのですが、これは明らかに不可能と考えられます。

スペースXは過去に現在再利用されているファルコン9ロケットの再利用型は従来の1/100の打ち上げコストになると説明していたも現状はそうはなっておらず打ち上げコストはたった数分の1程度となっています。

ただ、かなり可能性を秘めたロケットでもあるためこの再利用可能な超大型ロケットの登場で地球と宇宙をつなぐ太いパイプを手にすることができ今後様々な分野で活躍することが期待さrています。
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