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身近な動物で知能が高い動物といえば「犬」や「猫」と大半の方が答えられると思いますが、これは違います。正しくはカラスです。カラスはゴリラやチンパンジー並の知能があるとされているのですが、スウェーデンではこの高い知能を利用して喫煙者のゴミを拾うよう調教が始まっているとされています。

北欧スウェーデン。『北欧』という響きだけできれいな国というイメージが出てきてしまうのですが、残念ながらそうでもなく得に喫煙者のポイ捨てが大量にされており、その数は毎年数十億本と考えられています。

Sweden recruits crows to clean up cigarette butts from its streets

当然、これを回収するにも従業員を雇う必要があります。もちろんそんな仕事を好んでやるような人も少ないという実態があります。そこでストックホルム郊外のスタートアップ企業はCorvid Cleaningは人間が捨てたゴミを回収するカラスを調教し、吸い殻を拾ってくれば食べ物と好感するよう訓練しているとのこと。

▼試験的に行っているポイ捨ての回収


経営者によると、カラスは頭がいいため一羽でもこの行動を行うカラスがいれば観察して他のカラスも同じように始める可能性が高いとみています。またあくまでカラスはボランティア的な扱いとしており、自然のカラスを調教するという形にして自然参加してもらう方法にするとのこと。

同社によるとこの取り組みが成功すればこれまでの回収費用の75%ほどは削減することができるのではないかと見ています。



カラスを調教するのが賢いのか、人間を調教するのが賢いのかはわかりませんが、自分の出したゴミすらもまともに片付けられない人間を調教することはカラス以上に大変だということがよくわかる内容になっています。

ちなみにカラスの知能はシリンダータスクという評価によると、チンパンジーを100とした場合カラスも同じく100となっており、カラスの研究者によると記憶した色は1年以上も覚えており、一部の記憶力は人間よりも優れている可能性があると指摘しています。