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一般的に喉が痛い、鼻水が出るなど風邪の症状がでるコロナウイルス。『新型』と付いているように『旧型』もこれまでも当たり前のように存在していたのですが、130年に流行し100万人が死亡したといわれているロシア風邪について、残されている資料が現在の新型コロナと似ており、同じようなウイルスが原因ではないかという説があるそうです。

米国立アレルギー研究所のジェフリー・タウベンバーガー博士、またロンドン大学クイーンメアリーのウイルス学の名誉教授、ジョン・オックスフォード氏など一部の学者は1889年に発生したロシアでの不可思議な呼吸器疾患に関して、新型コロナウイルスに似たコロナウイルスにより引き起こされた可能性があるのではないかと推測しています。

Mysterious 'Russian Flu' 130 Years Ago May Have Been a Coronavirus, Scientists Say

このロシア風邪と言われる呼吸器疾患については、感染者はまれに味覚や嗅覚を失い、何ヶ月も続く症状を訴えた人がいたとのこと。これまでの研究ではこのロシア風邪について、インフルエンザでは子供と高齢者に対して同時に死亡率が高くなるものの、ロシア風邪は高齢者に対して遥かに多くの死者をだしていたとしています。
これは現在の新型コロナと非常に似ている傾向があります。

研究者は1918年のインフルエンザ大流行から保存されている肺組織を分析することでこれがインフルエンザなのかそれともコロナウイルスなのか調査しようとしています。研究者は仮にどちらのウイルスであったとしてもどのように収束したのか手がかりがみつかると期待しているとのことです。

ロシア風邪

ロシア風邪については流行開始から収束まので実に6年かかっており、この間死亡した人は推定で100万人とされています。記事にも記載されているように高齢者が死亡する割合が異様に高い特徴があり、当初インフルエンザが原因とされていたものの、報告されている症状が新型コロナウイルスを含むコロナウイルスに似ていることから既に複数の研究者が調査を開始しています。