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温室で育てられるさまざまな野菜、中には果物もありますがこの温室で収穫量をほとんど手間を生じさせるに大幅にアップする方法が海外で発見されました。なんと天井に赤色のプラスチックをはるだけでは葉物野菜がすくすく育ち大幅な収穫増が見込めるというものです。

地球上の植物はそのほぼすべて太陽光がなければ育つことができません。その中に特に植物に必要なのは赤色の光です。よく野菜工場で赤っぽい、赤紫っぽい色を作っているのはそのためなのですが、実は自然の太陽光にフィルターを付けることで大幅に収穫をアップさせる方法が開発されました。

Smart Glass and LLEAF: novel spectra-shifting tech to boost energy-efficiency, crop growth and yield under cover

これはオーストラリア・ニューサウスウェールズ大学の研究者らが開発したもので、緑色の波長を赤色の光にシフトする材料「LLEAF」を開発。これにより植物の育成に必要な赤色の光を増幅させることができるというものです。

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記事によると、この特殊なプラスチックを天井に貼り付けることでレタス類は10~20%、チンゲン菜などは30%ほど収穫量が増加したとしています。

ただ、問題なのはこの赤色の光を増幅プラスチックの下で育てた野菜は葉の色が変色してしまうという問題があるとのこと。つまり緑ではなくオレンジのような色になってしまい、言い換えれば新鮮味が失われたような色になってしまいました。

原因はやはり緑色を強制的に赤色にシフトしたことが原因で植物の色素に変化を与えてしまったとのこと。また栄養素の変化などもまた調査途中でありよく分かっていないとのこと。

このような案は従来もあったと考えられるのですが、現在は設置すると取り外しが難しい板状のものになっており、これがビニールようなもので開閉できるものであれば例えばタイマーで動作さ1日の数時間はこの光を当てることで小さい時に成長を促進させ、大きくなったら自然光で育てることで色と栄養を戻すということも行えそうです。