
国内外メディアによると、先日開催された国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のあくまでオンライン非公開会合でロシアの代表団から、ウクライナ侵攻は誤りだとして謝罪する出来事があったと報じられています。(画像は参考資料)
【ロンドン共同】国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の27日のオンライン非公開会合で、ロシアの代表が自国によるウクライナ侵攻の正当性を否定した上で謝罪を表明し、話題となっている。欧州メディアが複数の出席者の話として伝えた。具体的な内容は明らかになっていませんが、報道によるとロシア代表団を率いるオレク・アニシモフ氏が「いかなる正当性も見いだすことはできない」「全てのロシア人を代表して謝罪を表明させてほしい」とロシア語で話しかけたとしてます。
共同通信
アニシモフ氏はロシア国立水文研究所の研究者だとしています。当然このような発言ついてロシア側から発せられるというのは非常に珍しいものになるのですが、一方でこの人物が今後どうなるのか、ネット上では「消されるよこの人」「毒殺されるな」「そのまま亡命かな」などと不安視する声がネット上では投稿されていました。
この人物は環境関連の専門家かつ、IPCCにロシア政府が派遣した人物ということを考えても多少なり影響力がありような人の発言ということになるのですが、ロシア政府がこの発言を認めるようなことはないことを鑑みると、相当厳しい措置つまりクビになるなどの対応がされる可能性が高いと考えられます。
このような発言が今後もロシア国内、特に政治家レベルから出てくると状況が変わりつつあるという見方もできるのですが、現状ではその動きは見えていません。ただし、ロシア国内でも昨今停戦を呼びかけるデモ活動が行われるなど、世界どころか国内からも異論がでてくる状況になっており、侵略を決意したプーチン大統領がいったいどこまで予想していたのかは不明です。
ロシアの味方になるような国というのも現時点でベラルーシなどごく一部国家にとどまっており、それら国家はロシアよりも経済が乏しく、西側の強烈な制裁の対象になることを考えると、ロシア以上に影響がでることは間違いなく、経済的にも道連れになる可能性があります。