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ロシア軍の侵攻が始まって1週間。既にウクライナの航空戦力はほとんど失われた状態ですが、ドイツは低空で侵入するヘリや軍用機を迎撃できる携帯式地対空ミサイル『9K34 ストレラ』を供給すると発表しました。
ただし、旧東ドイツが運用していた旧ソ連製のものだと発表されており話題になっています。

国内メディアによるとドイツ通信社DPAが今月3日報じた内容として、冒頭紹介したようにウクライナ政府に対して携帯式地対空ミサイル、つまり兵士が肩持ちタイプで発射する短距離地対空ミサイルである9K34 ストレラ-3、西側ではSA-14 『グレムリン』 2700発を供給すると発表しました。

ドイツは先月26日、同じく携帯型地対空ミサイル『スティンガー』500発とこちらも携帯式対戦車ミサイル 1000発を供給すると発表しており追加の兵器ということになります。

ただ、この兵器が旧ドイツ軍が運用していたソ連製のものだという内容が付け加えられておりネット上では「在庫処分だな」「ただの廃棄処理」「そんな骨董品を今まで保管し続けていた事にびっくり」などという意見が多く寄せられていました。

9K34 ストレラ-3

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1978年にソ連が開発した携帯式地対空ミサイルで水平射程は4.5km程度、高度3km(ジェット機は1.8km)圏内の航空機に対して攻撃することができる兵器です。

世界の30カ国あまりの軍隊に供給された兵器で、戦歴としては1990年代のアブハジア戦争ではロシア製のMi-8ヘリがこれにより撃墜。Su-25なども撃墜されています。つまり現在ウクライナに侵攻しているほぼ同種の航空機は撃ち落とせる能力があります。

他にもタリバンがMiG-21やSu-22といった航空機を数機撃墜しているなど紛争やテロでよく使われており能力としては十分な性能があると考えられます。