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連日報じられているロシアによるウクライナ侵攻。これに関して最近、ロシア軍が装甲列車を投入したと報じられています。

 ロシア系メディアが最近報じた内容としてウクライナ領内で撮影された動画や写真からロシア軍が装甲列車を投入していたことがわかったと報じています。

На Украину прибыл российский бронепоезд


こちらがその映像ですがZの文字が付けらている列車を運ぶディーゼル機関車の合間に少なくとも数両ほど機関砲と考えられる武装を施した列車が確認できます。この列車は、クリミア半島からウクライナ南部のメリトポリに到着した列車だとしています。

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こちらがその一枚になるのですが、この列車にはZU-23対空砲が2つ搭載されており、兵士もいることから警戒態勢になると考えられます。

当然このような装甲列車は開戦後作られたのではなく、既存の装備と考えられこの列車に関して攻撃を行うウクライナ軍の航空機を迎撃するために付けられていると考えられます。

現在ロシアには2つのアムールとバイカルという装甲列車があるとされておりよくわかりませんが、これがその一つと考えられます。

装甲列車

装甲列車については主に第二次世界大戦中~戦後に各国が多く運用していたもので、当時のソ連にも数多く存在していました。その一部は現在モスクワの軍事博物館に展示されています。(参考

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こちらはその一つで1942年頃に完成したというソ連の装甲列車MBV-2です。
このように複数の装甲列車というものが誕生したのですが、戦後急速に衰退した兵器で現在運用している国は相当限られています。ソ連ではZSU-23-4 シルカの対空機関砲や戦車砲を付けた列車を運用していたことがあるのですが、現在これらは運用されていないと考えられます。