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安価な一方でその信頼性が低い中国製ルーアー。これについてはなども問題になっているのですが、先日TP-Link製のルーターがトラフィックを少なくとも毎秒送信し続けていると海外の掲示板で指摘されたと報じられています。

データを複数のコンピューター間で中継するルーターの中には、単にインターネット接続をサポートするだけではなく、セキュリティ機能やホームペアレンタル機能などを提供するものも存在します。

中国のネットワーク機器メーカーであるTP-Link製のルーターも、ドイツのアンチウイルスソフトウェア企業であるAviraと提携したセキュリティサービスを展開していますが、海外掲示板のRedditに投稿された「TP-Link製ルーターは関連サービスをオフにしてもAviraのサーバーに大量のトラフィックを送信している」という報告が話題となっています。

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今回問題になったのは安価なルーターであるTP-Linkが販売しているAX3000 WiFi6というものです。このルーターは提携企業であるドイツのAvira側に24時間で合計で8万回もトラフィックを送信し続けていたことがわかったとしています。

これは何らかのユーザーデータを送信するというものではないと考えられるのですが、何を送信していたのかについてはセキュリティーを提供してるAviraに『悪意のあるサイトのブロック・悪意のあるアクターの侵入防止・IoT機器のセキュリティ監視』などを行うHome Shieldというルーター側の機能でだったとのこと。

Home Shieldはそもそも使用していない件

もちろんこれはルーターや利用者側にメリットのある機能になりそうなのですが、今回問題を指摘した人はそもそもHome Shieldは利用しない設定にしており、それどころかサービスにすら加入したこともありませんでした。それにも変わらずTP-Linkルーターは狂ったかのようにトラフィックデータを送信し続けていたとしてます。

投稿者がこの問題をTP-Linkに問い合わせを行なったところ、事案を認めた上で「サブスクリプションステータスをチェックするためにリクエストを送信している」と回答。日本語に変換すると「月々契約を調べるためそれを確認している」ということになります。

当然なぜ1日8万回も契約を確認するためトラフィックを送信し続けているのか、そしてその挙動もおかしく、インターネットを多く使っている時にトラフィックの送信量も増えていたとしています。

ルーター側のプログラムミス…だと思いたい

これはルーター側のプログラムミス、もしくは設定値を高く想定しすぎたことに理由があると考えられるのですが、問題は過去にもTP-Linkはやらかしていることがあり意図的なのかは判断は難しいところです。



どのルーターが安全で、安全ではないのか。一応国内のNECなどのルーターを使っていれば「まだマシ」というレベルなのですが、私達一般人からは全く見えない・分からない分野なのでその判断は皆さん次第ということになりそうです。