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Photo:Steve Fortson
アメリカが保有する制空戦闘機F-22。主に空中戦に特化した機体になるのですが最近極めて特殊な塗装が施された機体が確認されています。それはモノクロの白と灰色のコーティングが施されたという機体です。そして、その2機目が確認されたと報じられています。

今月17日、ネリス空軍基地に着陸するF-22の姿が航空ファンにより撮影されました。しかしこのF-22その見た目が明らかに従来のものとは異なっており、背景に空に溶け込むコントラストの低いネズミ色ではなくグレーに近い白と黒の塗装が施されていました。

▼特殊塗装のF-22
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Photo:Steve Fortson
▼一般的な塗装のF-22とF-15
F-22

この特殊な塗装のF-22は2021年11月19日に初めて撮影されました。以降1機のみ確認されていたのですが、今回2機目が撮影されたとして話題になっています。

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Photo:Steve Fortson
疑問なのはこのF-22はいったい何のためにこのような塗装が施されたのかです。一般的に戦闘機は活動する地域により塗装の色も異なります。例えば洋上での任務がおおければ日本のF-2のように青色、中東など砂漠の環境では土色、アメリカのように霞がかった空で使う場合はねずみ色や青っぽい色、夜間任務が多ければ黒です。

つまり環境に応じて塗装も変わるのですがこのF-22は何のために目立つ色をほどこしているのでしょうか。

理由は不明

なぜこの塗装が一部に取り入れられたのかは現時点で明らかになっていません。記事によると第6世代戦闘機に採用される技術的な試験を行なっているという説、または赤外線捜索追尾システムに関連する試験説、レーザー兵器に関する試験説があります。

見た目からは赤外線捜索追尾システムに関連すると見られているのですが、なぜ今の時代に赤外線対策なのかは疑問が残るところです。いずれにしてもF-22ということから新しい技術開発を行なっていることは間違いなく、試験機ではなく実機での塗装をしていることからも将来採用を目指しより本格的なレベルに達しているものと考えられます。