ありとあらゆる製品に搭載されているバッテリー。PCからスマホ、ゲーム機などです。しかし、このバッテリー交換をするには一般人ができないようなものが大半を占めています。これらに関してEUの欧州議会は将来的に「交換できるようにしなければならない」という法案を採択しました。
近年ではスマートフォンやタブレットを含む多くの製品がバッテリーで駆動しており、バッテリーの寿命や交換可能性がユーザーの利便性や環境保護にとって非常に重要となっています。EUの立法組織である欧州議会は2022年3月10日、「バッテリーのある製品においてバッテリーの取り外しや交換を可能にすること」を義務づける規則を採択しました。具体的にどのような内容になっているのか。記事によると、『バッテリーの製造・回収・リサイクルといった過程におけるカーボンフットプリントの可視化』『原料のリサイクル』『バッテリー性能や耐久性の明示』『バッテリーを交換可能にすること』という内容です。
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特に最後の交換に関しては「企業はバッテリーを本体に内蔵して取り外せないようにすることを禁止」し「交換用バッテリーを製品の市場投入から10年間以上は利用可能にすること」としています。この10年云々というのは、ある製品、例えば「ZAPZAP! Phone」なるものを消費者に販売した場合、その端末の交換バッテリーは最低でも10年間は販売しなければならないという内容だと思います。
施行は…2026年以降か
近年端末の高性能化が著しいものがあり、昔ように同じ端末でも10年間も使うというのは短くなっています。スマホはバッテリー交換できるようになるとメリットも大きいのですが、バッテリー交換が必要になるまで劣化した製品は性能的にも旧式になっている場合がありそこまで交換は必須ではないと思われます。しかし電気自動車のようにバッテリーが著しく劣化することで車の価値が極端になくなってしまうことが考えられるたこの法案は有効になってくると考えられます。
一方で、考えられるのはメーカー側が今後バッテリーを別販する可能性がある点です。他にも性能を意図的に抑えた低用量バッテリーを仮搭載し、大容量のものは1万円ほど価格で別に販売するなどの手口も考えられ今後も問題は続いていくと思われます。