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数日前、「ロシアの戦車は車体下部に砲弾が収められており、これに被弾すると誘爆し乗員もろとも死亡する」と紹介しましたが、今回は本当にそのようなことが起こるのか。最近ウクライナで撮影された撃破されるロシア軍の戦車について紹介します。(写真は参考資料)

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こちらの画像はとあるTwitterアカウントで投稿された攻撃に晒されるZ文字をつけたロシア戦車です。車体には対戦車ミサイルに有効な爆発反応装甲で保護されている発展型です。

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これは動画から切り取ったものになるのですが、あまりに衝撃的な内容になっているので文章だけで紹介します。

まず最初の対戦車ミサイルによる被弾は車体右後方(砲塔ではない)。戦車はそのまま30メートルほど進み停止。そこで更に車体左後方から2発目の被弾。この被弾でも車体は無事で前進をあきらめバックします。砲塔も動いておりエンジンも動いていたものの、左側の履帯が脱落し動けなくなります。

3発目は車体右側面に被弾。この時、1回目、2回目に比べて目立った爆発というものは発生しないものの直後に砲身から白煙がでており何らかの被害がでていることは間違いありません。この3発目で乗員が退避します。退避したのは砲塔上部、そして車体の運転席です。3人乗りの戦車ですがこの時点で少なくとも2人は無事です。

その後、車体左後方に4発目の被弾。この時、それまでの3発と比較すると更に大きな爆発が発生します。


オブラートに筒んだ内容は以上なのですが、このように少なくとも対戦車ミサイル3発の直撃には耐えていることが伺えます。また誘爆で砲塔が吹き飛ぶような映像にはなっていません。ただ、4発目でかなり強い白煙と爆発が発生していることから、これで何らかの誘爆的な現象があった可能性があります。

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前回も紹介したようにロシアの戦車は自動装填の関係から車体下部に砲弾が収められており、ここにミサイルや砲弾の破片などが命中すると誘爆、車内内部で爆発が発生します。これがロシア戦車の弱点といわれているのですが、今回の動画を見た感じでは想像したよりも対戦車ミサイルに耐えていることがわかります。これは車体に貼り付けられた爆発反応装甲が有効に働いている可能性も伺えます。

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こちらの資料では車体表面に貼り付けられた四角い構造が爆発反応装甲になります。対戦車ミサイル(成形炸薬弾)からの被害を抑えることができます。

今回撮影された動画ではロシアの戦車は最終的に撃破されるものの想像以上にタフだということがわかりました。そしてもう一つ、ロシア戦車の弱点であるバック・後退速度が極めて遅いという問題です。もし1発目の時点で西側の戦車のような速度で後退できていれば最も頑丈な砲塔・車体前方をウクライナ兵側に向けて戦うことができた可能性があり撃破されない運命もあったかもしれません。