火星-16_5

国内外メディアによると、今月24日北朝鮮から発射された弾道ミサイルに関して過去に発表された超大型の弾道ミサイル火星-17である可能性が高いとしています。

国内メディアによると今回北朝鮮が発射した弾道ミサイルはロフテッド軌道という高高度に打ち上げて落下させるというこれまでも何度か行なっている方法で打ち上げられたもので、発射から実に71分間も飛翔し、青森県沖170km、北海道から150km東側に落下しました。

問題はこの弾道ミサイルです。過去北朝鮮が発射した弾道ミサイルで最大のものは火星-15が最大となっていたのですが、それを超える高度と飛翔時間がありました。つまりこの兵器は北朝鮮が過去に発表していた火星17(当時は火星16)ともされていた新型の超大型弾道ミサイルと考えられます。

火星-16_2

こちらが当時火星16と言われていたもので同様のものなのかは不明ですが現在火星17と言われています。同じような形のものは火星15があります。

▼火星15
火星15_1_
こちらが火星15になるのですが、火星17は火星15よりも全長が3メートルほど長くなっており、火星15については射程が最大で13,000km。この火星17はより全長が長くなっており射程は火星15以上か、より重量のある核弾頭を複数搭載することができると考えられています。

韓国当局によると「新型弾道ミサイルの可能性がある」とみています。気になるのは3月16日に発射したミサイルについて高度20km以下で爆発したとされているのですが、この飛翔体が火星17だったのではないかという点です。
この高度20kmがどのくらい正確なものなのかは不明なのですが、高度10~15km程度のマックスQという最大動圧点を超えたあたりであり、つまり、そのマックスQで爆発したものが勢いで高度20kmまで到達したものを観測したものとも考えられます。
これまでも爆発したあとに直ぐに再度発射実験をしたことがあるため、火星17である可能性はより高いと考えられます。

北朝鮮は核開発と弾道ミサイルはセットで行なっていること、これまで国際社会から制裁を受けている中での発射ということを考えると、この制裁というのはほとんど効果がでていないとも考えられ、国際社会の新たな対応が求められることになります。