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震えや転びやすいなどの症状がでるパーキンソン病。主に高齢者で発症することが多いのですが、シカゴ大学の研究によるとスタチン薬というコレステロール値を下げる薬を服用している人の発症率が16%ほど低いことがわかったと発表されています。

ラッシュ大学医療センター神経科学科の研究内容として、運動障害を引き起こすパーキンソン病に関して、スタチン薬を服用している高齢者は、スタチンを服用していない人と比較して6年後にパーキンソン病を発症するリスクが平均16%低いことがわかったとしています。

Do Older Adults Using Statins Have Lower Risk of Developing Parkinsonism Later?
Association of Statins With Cerebral Atherosclerosis and Incident Parkinsonism in Older Adults | Neurology

対象となったのは平均年齢76歳の2,841人です。この全員は調査が始まった時点でパーキンソン病を発症していませんでした。うち936人(33%)がスタンン薬を服用しています。その後薬6年間、調査を行なった結果、実に1,432人(50%)がパーキンソン病の兆候がみられたといいます。この兆候とは一般的な年齢の人と比べて運動が遅くなるなど少なくとも2つ以上の軽症状が見られた場合に、この兆候があると判断されています。

一方でスタチン療法を受けている人は6年後にパーキンソン病を発症するリスクが平均で16%低いことが発見でしたといいます。薬を服用していた936人(33%)については約79%は、中強度または高強度のスタチンを服用していたといい、少量服用している人の比べるとパーキンソン病のリスクは7%程度低かったとのこと。
また6年間で死亡した1044人を調査したところ、スタチンを使用していた人は、スタチンを使用していなかった人と比較して、平均してアテローム性動脈硬化症を患う確率が37%低いこともわかったとしています。

研究者によると「スタチンは高コレステロール血症や脳卒中のリスクがある人々だけでなく、高齢者の一般集団におけるパーキンソン病を減らすのに役立つ、将来の治療オプションになる可能性があります」と説明しています。

この研究はアメリカの国立衛生研究所のサポートを受けています。一方で、パーキンソン症と判断された人については運動の専門家により判断されたものではなく、パーキンソン病の兆候ではないものの誤って分類された可能性があるとしています。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。