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ウクライナに対してロシアに不利益になるからという単純な理由で他国を蹂躙するロシア。国境に比較的近いキエフについてもミサイル攻撃に晒されているのですがロシア国防総省は、苦戦するキエフ攻略について「侵攻はおとりだった」などと主張しったと報じられています。

ロシア国防省は30日、ウクライナの首都キエフ周辺など北部に展開していた部隊について、「作戦の主要方面」である東部にウクライナ軍を集結させないための〝おとり〟であり、目的を達成したため「再編成」を開始したと主張した。「露軍はキエフ陥落に失敗した」とする米国防総省の分析を否定した形。

産経新聞
一方ロシア軍については投入した部隊について鼓舞するような口調で、侵攻の正当性を嘘を並べてまで発表していたのですが、その勢いもなくなりつつあります。そして今回どのような発言がでたのかといとこちらの『キエフ侵攻は東部にウクライナ軍を集結させないための〝おとり〟」だとロシアが公式に述べるたというものです。

これがどういうことなのか。まずこの発言が出たのはアメリカ側が「キエフ攻略は失敗した」などとキエフ方面での侵攻が停滞していたことについて結論として「失敗した」と発表。そのことを受けてロシア側「失敗ではなく、キエフに侵攻させたのはおとりだ」などと主張したという流れになります。

また記事によると『露国防省は「作戦の第一段階で計画されたのは、敵戦力をキエフなど大都市に釘付けにし、主要方面の東部に移動させないことだった。目的は達成された」、「(キエフへの突入は当初から予定しておらず、米国などが発表した露部隊の後退は)計画された再編成だ」』なとど述べたとしています。

つまりロシア側はあれほど大規模な軍隊を集結させ投入したあの行動が全て「おとり」で、比較的に侵攻できている東側もしくは南部を持ち上げて「失敗ではない」と主張しているということになります。

苦し紛れの言い訳にすぎない、ロシアの完全な誤算

2022年2月、ウクライナとの国境に集結させていたロシア軍。その圧倒的な軍事力を一斉投入し「一気に首都キエフを陥落させるだとう」と言われていたのですが、現状は1ヶ月経った現在も攻略すらされていません。当然、ロシア側も部隊の規模などから考えても侵攻開始から数週間程度でキエフを陥落させるという意図があったと考えらるものの、結果としてこれは失敗しました。

記事にも記載されているように繰り返しになるもののアメリカ軍は「ロシア軍はキエフ陥落に失敗した」という見方を示しおり、侵攻後まもなく「あと数日以内にキエフが陥落する」と言っていたのとは状況が一変していることが伺えます。

なぜロシア軍は国境から比較的近いキエフ攻略に失敗したのか。これは様々な一つの大きな失敗ではなくロシア軍が抱えている潜在的な大きい問題に理由があったと考えられます。



私達はこの手の戦争についてはアメリカが過去に行なった海外派兵の様子から「ロシアもそのように経過を辿るだろう」と予想していたと思います。しかし、結果としてアメリカのそれとは大きく異なりロシア軍はこの侵攻で想定外の被害がでていることは間違いありません。その理由がロシア軍そものの力が私達が想像する以上脆弱だった以外に、昔から関係性が強い両国「兄弟のような存在」と言われている国に一方的に殴り掛かるようなことを行なったことについても兵士の精神面、士気が低くなっている可能性があります。

「キエフへの突入は当初から予定していない」という言葉が正しいのであれば今後再びキエフに再侵攻をかける可能性はそこまで高くないとも考えられるのですが、ロシアとしは現状としてこれ以上の軍の投入が難しいという通常戦力不足の側面も見え隠れしています。