
先月中旬、韓国の東岸地域で60代の男による放火で大規模な山火事が発生、10日間を燃え続け4000ヘクタールと多数の家屋を消失させました。この火事で荒れ果てた山林に関して苔を撒くことで回復が早まるのではないかという案がでています。
世界各地で発生する山火事。その大半が人による放火や不注意による火災とも言われているのですが、残された山を自然に戻すにはどうすればいいのか。これに関してKBSに出演したソウル大学環境大学院の大学院生パクさんはこのように語っています。
[디라이브] 산불 피해지역에 ‘이것’ 뿌리면 회복 빨라진다…“극한 환경에서도 생존”
まず苔を用いた山林の回復について、「森林が回復するには3つの段階があり、最初に土壌の回復、2番目に水上生態系や昆虫などが回復、最後に木や植物などそして動物などが復元される段階に進む過程が必要だ」と説明しています。
このうち初期の土壌回復に役立つのが苔だとしており、水分保持力や汚染物質の除去、さらにその後の昆虫や動物の巣や餌、腐葉土も作り出すことで山として再生する基盤を作ることができるとしています。
パクさんらの研究によるとこのような苔は破片を振りかけるような方法で簡単に繁殖させることができるとしており、土壌回復から微小生態系の回復までの期間に限っては最大で40%ほど短縮できる可能性があると指摘しています。
また苔を用いる案については、今回消失した山林はそもそも重機や人の出入りが行われていないような地域であり、そのような環境を早く元に戻す案として植林を行うまでの土壌回復として苔を撒いて環境を戻すことが良いのではないかと主張しています。
ちなみに、この山火事によりこの60代の男の母親が避難中に転倒し死亡しています。
[디라이브] 산불 피해지역에 ‘이것’ 뿌리면 회복 빨라진다…“극한 환경에서도 생존”
まず苔を用いた山林の回復について、「森林が回復するには3つの段階があり、最初に土壌の回復、2番目に水上生態系や昆虫などが回復、最後に木や植物などそして動物などが復元される段階に進む過程が必要だ」と説明しています。
このうち初期の土壌回復に役立つのが苔だとしており、水分保持力や汚染物質の除去、さらにその後の昆虫や動物の巣や餌、腐葉土も作り出すことで山として再生する基盤を作ることができるとしています。
パクさんらの研究によるとこのような苔は破片を振りかけるような方法で簡単に繁殖させることができるとしており、土壌回復から微小生態系の回復までの期間に限っては最大で40%ほど短縮できる可能性があると指摘しています。
また苔を用いる案については、今回消失した山林はそもそも重機や人の出入りが行われていないような地域であり、そのような環境を早く元に戻す案として植林を行うまでの土壌回復として苔を撒いて環境を戻すことが良いのではないかと主張しています。
山火事とその犯人
今回の山火事については警察当局は発生後間もなく住民らの通報で60代の男が逮捕されています。当時、この男からはトーチなどの証拠物を既に押収しています。この男については30年ほど前から火災発生地域に住んでおり、近隣住民によるとこれまで隣人の窓ガラスを斧で破壊するなどの犯行を繰り返していたとされ、精神疾患を患っていたという報道も当初あったのですが、これは訂正されており無いことが確認されています。ちなみに、この山火事によりこの60代の男の母親が避難中に転倒し死亡しています。