新型コロナウイルスワクチンの接種を望まないワクチン忌避とロシアへの支持との相関を示唆する調査結果が明らかとなった。

カナダの調査会社イーコス・リサーチは、2022年3月9日～13日、無作為に抽出した18歳以上のカナダ人1035名を対象にアンケート調査を実施し、新型コロナウイルスワクチンの接種回数ごとに回答者を分類して比較した。

ニューズウィーク

この調査は3月9日～13日、つまり現在のような状態ではなく、ロシア軍がウクライナの首都キーウに侵攻しようとするなど勢いがあった時に調査したものになるという点については注意が必要です。
例えばロシア軍による民間施設への攻撃、テレビ局に対して巡航ミサイル攻撃など繰り返していた時期になるのですが、ワクチン接種の回数、特に0回なのか3回なのかそれぞれの立場の人からロシアの戦争犯罪について回答した内容についてです。

結果、「ロシア軍はウクライナで戦争犯罪を行っていると思うか」との問いに「そう思う」と回答したのは新型コロナウイルスワクチンを3回接種した人では88％だったものの、ワクチンを接種していない人では32％しかいなかったとしています。

また「ロシアによるウクライナ侵攻は正当化できるか」という問については、正当化できる(つまり正しい)と回答したのはワクチン3回接種者はわずか2%しかいなかったものの、0回の人は26%が軍事侵攻を支持していた結果になったとしています。

SNSや現地メディアなどにより明らかになりつつある数々のロシア軍による戦争犯罪。ただ軍人が一般人を殺害するというのは戦争では誤爆などにより意図せずとも少なからず発生してしまうことも事実です。しかし今回のワクチン接種回数でこれほど大きな開きになっていることについてネット上では
「ここまでキッチリ別れると面白い 」「陰謀論を信じる人は一定数いるって事だ」などのコメントが寄せられていました。