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生まれつきではなく、主に日々食生活・生活スタイルが原因で患う2型糖尿病。これが進行すると失明や足の切断ということに繋がるのですが、現在根本的に治療することができない病とされるこの症状を1日わずか3分の超音波商社で改善できるという夢のような研究が進んでいると報じられています。

イェール大学医学部、UCLA、ファインスタイン医学研究所、およびGE Researchが率いるチームが共同で行なっているのは非侵襲的超音波法という方法です。研究者によると末梢集束超音波刺激(pFUS)という方法であり超音波パルスを神経終末を含む特定の組織に皮膚の上から照射するというものになっています。

Diabetes successfully treated using ultrasound in preclinical study

研究者によると、この方法を持ちて肝門と呼ばれる肝臓の領域の刺激する研究をおこなっており、この肝門にはブドウ糖(血糖値を上昇させるもの)と栄養状態に関する情報を脳に伝える肝門脈神経叢が含まれているものの、その神経構造が小さく電極で個別に刺激できないため研究も困難だったとのこと。

そこでこの肝門を超音波で刺激することで血糖値を改善できないか、これまでマウス、ラット、豚で調査したところ、効果的だということがわかりました。

動物を使用した研究では糖尿病の動物が正常な血糖値を維持するために必要な超音波の照射は1日わずか3分。これを毎日行う必要があるとしているのですが、現時点で人間でも同様に有効かは結果がでていません。
その上で「私たちは現在、2型糖尿病患者のグループを対象とした人間に対しての臨床に向けた取り組みを開始しています」と説明しています。

問題点としては超音波の照射は訓練を受けた技術者が必要だと説明されています。つまり「○○技師」といった医師ような取り扱いが求められる装置だとしており、これを一般人が自宅で行えるようにシステムを簡素化、また自動化できる技術が求められるとしています。

この研究に関しては他の研究機関からは動物実験が有効であったとしても臨床では今後数年かかる可能性があると指摘しており、長期間有効な方法なのかも今後時間をかけて調査されていくものと考えられます。

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。