
大気圏内、もしくは宇宙との境目を極超音速で飛行するミサイルが最近各国で開発されていますが、先日ロッキード・マーティン製の「極超音速空気吸い込み式兵器コンセプト(HAWC)」という、常に大気圏内を飛行するタイプの兵器の試験を行なったと報じられています。
The Driveによると、米軍の発表として見出しでも紹介したロッキード・マーティン製のHAWCという大気圏内を燃焼しながら飛行するタイプの極超音速巡航ミサイルの試験を実施したと発表しました。この試験に関しては実験が成功したのか失敗したのかは発表されていないとしています。
ロッキード・マーティン製のHAWCは予想では爆撃機や一般的な戦闘攻撃機(マルチローター)で運用可能なものになっていると考えられ、投下後ミサイル後方のロケットブースターなどを使用して加速。高速状態でしか動作しないスクラムジェットエンジンの動作速度に達した時点で切り離し空気を取り込み単体で加速・巡航するというものです。
速度については米軍としてはマッハ5以上を極超音速としており、米国防総省側もマッハ5~10程度の飛行速度を維持するとしています。同様の飛翔体のテストでは高度約20kmを超える高度に達し、射程は555km以上を飛翔したという曖昧な表現になっています。
▼HAWCの概念図

高速で飛行するため爆発するような弾頭を搭載しておらず、基本的には飛翔速度による運動エネルギーで対象をたやすく貫くことができます。
このように様々な利点がある極超音速兵器ですが、従来のようにマッハ以下で飛翔するような兵器に比べると一発あたりの価格も高額で、技術的にも開発が難しく実用化に至っている国は少ないとされています。
ロッキード・マーティン製のHAWCは予想では爆撃機や一般的な戦闘攻撃機(マルチローター)で運用可能なものになっていると考えられ、投下後ミサイル後方のロケットブースターなどを使用して加速。高速状態でしか動作しないスクラムジェットエンジンの動作速度に達した時点で切り離し空気を取り込み単体で加速・巡航するというものです。
速度については米軍としてはマッハ5以上を極超音速としており、米国防総省側もマッハ5~10程度の飛行速度を維持するとしています。同様の飛翔体のテストでは高度約20kmを超える高度に達し、射程は555km以上を飛翔したという曖昧な表現になっています。
▼HAWCの概念図

高速で飛翔するHAWC
近年、大気圏内、もしくは一時宇宙空間に達した後大気の薄い高度を飛翔する極超音速兵器の開発が盛んになっているのですが、理由としては大気圏内を飛翔するため弾道ミサイルとは異なり進路を変更しやすく、敵の迎撃ミサイルを回避しやすいという特徴があります。また高速で飛翔するため的に反撃のチャンスを与えにくいという特徴もあります。高速で飛行するため爆発するような弾頭を搭載しておらず、基本的には飛翔速度による運動エネルギーで対象をたやすく貫くことができます。
このように様々な利点がある極超音速兵器ですが、従来のようにマッハ以下で飛翔するような兵器に比べると一発あたりの価格も高額で、技術的にも開発が難しく実用化に至っている国は少ないとされています。