BMP-T ターミネーター_4

海外メディアによると、BMP-Tという機関砲と対戦車ミサイルを装備した装甲戦闘車がウクライナ近くの国境に鉄道輸送されている様子が撮影されました。この車両については近くウクライナ侵攻に投入される可能性があります。

Defenceblogによると詳しい日時は不明ですが、4月11日投稿した記事としてロシアのブリャンスクという南西部、西にベラルーシ、南部にウクライナ、北にモスクワがある地域で、ウクライナ方面に向かう鉄道にBMP-T ターミネーターが載せられている様子が撮影されました。

残念ながらこれ以外の情報はなくその後どこに向かったのかウクライナ東部なのか北部なのかも不明なのですが、近々増援部隊がウクライナに到着する可能性があります。

BMP-T ターミネーター_1

BMP-T ターミネーター_2

BMP-T ターミネーターは30mm機関砲2門、9M120 アターカ対戦車ミサイルを2門、他に機銃やグレードランチャーを搭載した車両です。

これは見方戦車に随伴して歩兵からの対戦車ミサイルなどの攻撃から自軍を守るため開発された戦闘車両です。戦車は歩兵相手には機銃もしくは戦車砲を使う必要があり、戦車砲では威力が強すぎ、機銃では建物を貫通する性能が得られないことがあり力不足です。
そこで30mmという一般的な建物であれば貫通できる威力のある砲弾を発射することで確実に仕留めるという車両になっていると考えられます。

BMP-T ターミネーター_3

車体は主砲をつけたT-72(T-90)ベースになっており上部の砲塔部分が取り外され様々な火器が搭載されています。一般的にこの手の兵器は車体は軽装甲になっている場合が多いのですが、戦車ベースになっているため防御力も戦車並になっている特徴があります。

ウクライナ侵攻ではこの手の支援戦闘車は従来のBMP-2や装輪タイプの軽装甲車となっていました。つまりロシアがこの手の兵器を投入するということは、ウクライナ兵からの攻撃に晒され被害が出ているということになります。