image_324

ウクライナ国防省によると、国内に墜落したロシア軍の偵察用ドローンを分解した映像を公開しているのですが、そのロシア製ドローンになんとキヤノンのデジタル一眼カメラが採用されていたことがわかりました。



ArmyINFORMというウクライナ国防省の情報機関が公開したこちらのYoutube動画。映像に出ている機体は『Orlan-10』というロシア軍の軍事用偵察ドローンになります。

image_322

そのドローンに搭載されているのは3つのカメラなのですが、その一つにこちら。日本企業、キヤノン製の市販向けデジタル一眼『EOS Kiss X8i』が採用されていたというものです。

image_323

こちらが2015年4月17日に発売された機種です。現在後継機種が販売されており日本では中古しか販売されていないのですが、中古価格は4万円~6万円前後です。動画によると、撮影モードを変更するモードダイヤルなどは接着剤で固定された状態になっていたとのこと。

装着されていたレンズについては不明なのですが、予想ではEF50mm F1.8 STMといった50mm以下の1万点程度で売られている安価なレンズが搭載されているものと考えられます。

上の画像を見てもわかるようにこの偵察機のカメラモジュールがかなり巨大なものになっているのですが、その50%以上のスペースをこの『EOS Kiss X8i』が締めており、これが安価なシステムを作り上げる理由になっていると考えられます。

ちなみにこのドローンの価格は日本円では1000万円以上とされています。なぜキヤノンが選ばれたのかについては不明なのですが、要するに中古でかつ安価なシステムが組めるということでコストパフォマンスが良いからということになりそうです。