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2022年1月、韓国北西部に位置する華城市(ファソン)の山林に墜落したF-5軽戦闘機。この事故原因に関してエンジンの空いた直径にして髪の毛の太さ以下の穴が原因という事故結果を発表しました。

SBSによると2022年1月11日に空軍第10戦闘飛行団所属の29歳のパイロットが殉職したF-5戦闘機墜落事故に関して、先月中旬、遺族に対して事故原因の説明があったとする内容を報じています。

それによると韓国空軍の事故調査として、遺族に対してブラックボックスに収録された事故発生当時の交信内容も出されたといい、その時の様子からパイロットは脱出する時間があったものの、飛行時に民家があったらしく避けようと最後までコントロールし機体とともに墜落したとしています。
当時の報道としてはパイロットは2回脱出しようとしたもののいずれも脱出しておらずな何故このような事態になったのかはよくわかっていませんでした。しかし墜落地点は民家から100mほど離れたところだったとしており状況からもこれを避けいようとしていたのは間違いありません。



そして事故原因についてはF-5に搭載された右のエンジン問題がありました。それによると、エンジンに髪の毛の太さ以下の穴が2つ空いておりそこから漏れ出した燃料により発火。操作系などを燃やしたことで水平尾翼がコントロール不能の陥り墜落したとしています。

この事故に関して専門家らは第一に事故原因は機体の老朽化にあるとしています。この機体は1960年から生産されているもので、1993年生まれのパイロットが1986年に生産された事故機で命が失われたとしています。
特に韓国ではF-5による墜落事故が多発しており、2000年以降だけでも14人。専門家はこのF-5を現在退役させたとしても空軍戦力にさほど影響はないとしており、替えが効かないパイロットが失われるほうが損失は大きいとしています。