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SNSでロシアを支持、ウクライナに対して「ネオナチ」などと反ウクライナの行動や言動を繰り返す人たち。当然日本ではどのような主張・思想をするのも自由なのですが、これに関して東京大学大学院の教授が行なった分析として親露派の人は所謂反ワクチン派では突出して多い傾向があることがわかったと報じられています。

ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、日本のツイッター上で「ウクライナ政府はネオナチ」という親露反ウクライナの投稿をリツイートしたアカウントの約9割が、過去に反新型コロナウイルスワクチン関連のツイートをリツイートしていたことが、東京大大学院の鳥海不二夫教授の分析で分かった。両者の親和性の高さが浮き彫りとなった。

産経新聞
ロシアによる侵攻で多大な被害がでているウクライナ。これに関してSNS特にツイッターによる分析の結果として東京大学大学院の教授によると米国の陰謀論集団「Qアノン」、ワクチン接種者、反ワクチン派の3つ分類にわけ、今回のウクライナ侵攻に関するツイートをしているのか分析を行いました。

その結果ワクチンを接種している人は「ウクライナはネオナチだ」「戦争反対」「ロシアを批判」などのツイートはほぼ同じ投稿数となったものの、反ワクチン派に限ってはなぜか「ウクライナはネオナチだ」などとロシア支持するツイートが突出して多く、その一方で「戦争反対」「ロシアを批判」する内容がワクチン接種者よりも明らかに少ないことがわかったとしています。
記事によると「ウクライナ政府はネオナチ」という投稿をリツイートしたアカウントのうち、87.8%が反ワクチン関連、46.9%がが米国の陰謀論集団「Qアノン」に関連する主張を過去にリツイートしていたとしています。

教授によると「物事の裏にある真実を知った、と思ったときには注意が必要。優越感をくすぐったり不安につけ込んだりする偽情報や誤情報も世の中には多いことを意識する必要がある」と説明してます。



実は同様の研究は既に行われており、こちらはカナダの調査会社イーコス・リサーチは、2022年3月9日~13日、無作為に抽出した18歳以上のカナダ人1035名を対象にアンケート調査を実施し、新型コロナウイルスワクチンの接種回数ごとに回答者を分類して比較したものです。

結果、「ロシア軍はウクライナで戦争犯罪を行っていると思うか」との問いに「そう思う」と回答したのは新型コロナウイルスワクチンを3回接種した人では88%だったものの、ワクチンを接種していない人では32%しかいなかったとしています。

また、「ロシアによるウクライナ侵攻は正当化できるか」という問については、正当化できる(つまり正しい)と回答したのはワクチン3回接種者はわずか2%しかいなかったものの、0回の人は26%が軍事侵攻を支持していた(つまりロシアの軍事行動や殺戮を支持する)結果になったとしています。

つまり反ワクチン派はウクライナ侵攻に関するロシアの主張を支持する人が多いという結果は世界共通になっていると考えられます。特にカナダの調査はでSNSアカウントではなく直接本人に受け答えしてもらったものになっていることから、得に反ワクチン派におけるロシア支持率が高いのは事実であると考えられます。