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4つあるロシア海軍の艦隊。その一つ黒海艦隊の旗艦、巡洋艦モスクワが『嵐の中沈んだ』と発表していたのですが、ウクライナを含む西側とロシアとその原因が大きく異なっていることに関して、今回はロシア国防省が発表したを掘り下げて紹介していきます。

この発表は今月22日にロシア国防省のプレスリリースとして発表されたものになるのですが、まずよく報じられているのは死者1名、行方不明者27名、残り396人は避難したというものです。当然これ以外にもいくつか公式発表しているのですが、注目なのは沈没の原因を作った内容です。
  • 4月13日に火災が発生し、ミサイル巡洋艦モスクワの弾薬が爆発したことで深刻な被害を受けた
  • 乗員による消火に失敗した
  • 死亡した1名は救助する過程で死亡した
  • 27人が行方不明で396人は他の黒海艦隊の船に避難し、セヴァストーポリに送られた

今回の事案についてロシア国防省は当初「弾薬が爆発し、強風と高波の嵐の中沈没した」「乗組員全員がロシアの艦艇に避難した」と沈没の翌日に発表していました。これは国防省の公式発表であり、以降、22日までその内容は修正しませんでした。
しかし、今回の発表では嵐のなか沈没した、全員が避難したという内容は一切入っていませんでした。

特に「嵐の中沈んだ」ということについては最近ネット上のアップされた当時の写真が原因で削除となった可能性があります。

なぜ主張を変えたのか。原因は旗艦が撃沈されたという汚点を隠そうしていることで間違いなく、格下のウクライナに、さらに1発もしくは2発のミサイルで沈められたという事実はロシア側としては絶対に認めることはないでしょう。

参考