image_339

独特な甘さが癖になるメープルシロップ。比較的お値段が張るのですが、カナダではそんなメープルシロップが大量窃盗された事件で州内では建国以来最大となる9億円近い罰金が言い渡さた裁判が最近あったと報じられています。

2012年7月。カナダ ケベック州のとある倉庫に収められていた大量のメープルシロップが突如として消える出来事があったといいます。これは不審に思った作業員が中身を確認したところ瓶の中にメープルシロップではなく、ただの水が入っていたというものです。

その後、地元警察により捜査が行われることになったのですが、当時消えたメープルシロップは3000トンという莫大な量でした。結果、主犯リチャード・バリエル他、その家族ら16人を共犯として逮捕します。
そして裁判となったのですがバリエルは1審で詐欺、不法売買、盗難など複数の罪で有罪判決となりました。

彼は不法に得たメープルシロップを10億円分ほど販売し1億円ほどの利益を得ていたと判断され、2審はこの利益分の1億円の罰金が言い渡されました。そして最高裁まで進んだのですが、2審の「利益分だけの罰金は犯罪行為を逆に正当化するものだ」と判断されました。要するに利益分だけの罰金では犯罪がやりたい放題になるという理由です。
そのような理由もあり最高裁はバリエルに対して今後10年間で910万カナダドル、日本円で9億円弱の支払いを命じ、支払い出来ない場合は更に追加で6年の懲役とするという判決を言い渡しました。

バリエルは2022年3月31日時点で8年刑を宣告されて服役中であり、10年で9億円の罰金を支払えるのかは不明となっています。

参考