T-72_1

ウクライナを巡るロシアの軍事侵略。これに対し、ウクライナ国内の兵器の備蓄数についてはかなり怪しくなっているという報道もあるのですが、ポーランド政府によると200両以上のT-72戦車など様々な兵器をウクライナ側に提供したと発表しています。

Defence blogによると、ポーラインドの情報無線局(IAR)は全国放送のラジオ番組で同国の首相が戦車を含む様々な重火器をウクライナ側に供給したことを確認したと報じています。

Poland confirms that Ukraine receives hundreds of T-72 tanks

具体的には見出しでも紹介したようにT-72 200両、歩兵戦闘車 数百両、および重火器としており、これは過去数週間でウクライナ側に供給した両だとしています。その他の重火器には旧ソ連製の2S1グヴォズジーカ 122mm 自走榴弾砲や多連装ロケットとしており、T-72を含め旧ソ連製になっているのはウクライナ軍が即戦力で使用できるようにしているためです。

▼T-72
T-72

▼2S1グヴォズジーカ 122mm 自走榴弾砲
2S1グヴォズジーカ 122mm自走榴弾砲

また、これとは別にアメリカ製の自爆ドローンも供給されており、侵攻当初はミサイル程度にとどまっていたものの、ここにきて戦車や自走砲といった兵器も供給されるまでになっています。

ただ、この手のT-72といった戦車についてはどの程度数を用意できるのか、西側にある旧ソ連製車輌の数にも限りがあるため限定的な供給になる可能性があります。ウクライナ側の兵士も消耗するということになるため、練度の低い兵士が乗り込むことで高価な戦車であっても十分な成果を発揮できない可能性も高まります。

ロシアによるウクライナ侵攻については、現時点でウクライナ全土を掌握するには全く至っておらずロシアがどこで諦めるのかにかかっています。