image_388

みなさんもいろいろと空想することはあると思います。しかし、その中には起きている時の大半を空想に充てるという人が存在しているそうです。そしてこのような人について精神障害の可能性があるという研究が発表されました。

「テロリストに学校を占拠される」「忍者に追われる」といった空想を心に思い描くのはごく普通のことですが、世の中には「起きている時間の50%を空想に充てる」という人も実在します。これまで注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状の一種と扱われてきた空想中毒が実際には独立した精神障害かもしれないという研究結果を、イスラエルの研究チームが新たに報告しています。

Gigazine
記事によるとイスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学の心理学部意識および精神病理学研究室など4人による共同研究として発表されたものです。

これは『不適応な空想(MD)』Maladaptive daydreamingという、仕事、人間関係、および一般的な活動を妨げる心理的障害および空想活動です。その内容は「一人で話し、自分で答える」というものがよくみられる空想で自分好みのキャラクター像、ストーリー、プロットを作りリアルな空想を行うというものになっているとのこと。

この表現が正しいのかは不明ですが、MDは現在精神障害とはみなされていないものの、心理学者は明確な障害である可能性があるという論文が出始めているとしています。

この研究では指摘されているADHD(注意欠如・多動症)患者を対象に行われたもので98人の被験者に対して『ADHDの症状や不適応空想』についてのアンケート調査を実施。結果、59人からMDが疑われたとしています。うち44人が聞き取りに応じ、結果17人がMDと判断されたとしています。

面談を受けなかった被験者も考慮に入れると「ADHDを抱える被験者のうち約20~23%が不適応空想に当てはまる」と想定されています。MDのような過度の空想は、抑うつ的な考え、低い自尊心、または孤独から逃れるための欲求に根ざしている可能性があることを示唆しているとしています。
このエントリーをはてなブックマークに追加