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水中を突き進む魚雷。その威力は絶大で主に潜水艦などから放たれれう大口径のものであれば現代の船はほぼ一発で撃沈できます。これに関して通常の航空爆弾を利用して魚雷のような威力を出すという攻撃方法がアメリカで試験されました。

先日メキシコ湾で行われたのはGBU-31/B、いわゆるJDAMという重量900kgの航空爆弾に誘導キットを取り付けた爆弾に関して、移動する船に対して攻撃することができるQuicksinkという機能を付与した爆弾のテストを実施しました。

Air Force destroys target vessel with ship-killing JDAM



このQuicksinkプログラムは見出しでも紹介したように魚雷のような効果を期待しているもので、爆弾がタイゲットに衝突してわずかに時間をおいて起爆。これにより水面下で炸裂する魚雷のような効果がでることができるというものです。また、船に直接命中するのではなく、船のすぐ隣に入水し起爆するともいわれています

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公開された動画を切り出したものからもわかるよう船の側面に入水し、水面下数mのどころで起爆している様子が確認できます。

QuicksinkにおけるJDAMは通常の地上で使用されるものと仕様が一部変更されています。基本的には同じですが弾頭部分に取り付けられた新しいシーカーを採用しています。

なぜこのような特殊な爆弾を開発しているのか。理由についてはやはり極東にあると言われており、海軍力を増強している中国海軍に対するより安価な攻撃手段として開発している可能性があるといわれています。

Quicksinkの問題点

Quicksinkはあくまでミサイルとは異なり自由落下の爆弾を使用した兵器です。GBU-31/Bを含む典型的なJDAMの射程は24km程度と一般的な巡航ミサイル等に比べると圧倒的に短距離です。つまり敵海軍の軍艦をターゲットにするには敵の防空ミサイル圏内に入る必要があるため非常に危険な行為になります。

ただ、JDAMに関しては翼を搭載したモデルが存在しており、これを用いれば射程は倍程度伸びる可能性があります。いずれにしても敵に接近する必要があるという致命的な欠点があるため例えばそれら防空艦を破壊した後の装備として運用が考えられます。
ただ、テロリストが使うような小型船を対象にしたようなものでもなく、あくまで動画のような比較的大型の船となることを考えるとミサイルと比べてコストパフォーマンスが良い一方で『使えない兵器』とみることもでき、高価な航空機と貴著なパイロットを使用してこれを使う場面はかなり限定される可能性があります。

そのため通常のJADMに機能として新しい対艦攻撃能力を付与する形になるのではないかと考えれます。
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