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翼に対戦車ミサイルなどを搭載し敵に攻撃することができるアメリカのMQ-9Bリーパー。無人偵察機・攻撃機として非常に有名な機体ですが、これを強襲揚陸艦から離着艦させる案を開発元が発表しました。

ゼネラルアトミックによると、アメリカでは海兵隊が運用する強襲揚陸艦に配備し離着艦させることで、水上および水中の監視、そして攻撃を行うことができる機能を搭載した新しい構成のMQ-9B STOLバージョンを発表しました。



MQ-9B STOLの特徴としては艦内スペースをとらないようにするため翼を折りたたむことができる性能を付与しました。そして、甲板を滑走する形で離陸することができるため攻撃型空母のようにカタパルトやその他の装備は不要とのこと。

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通常この手の無人偵察機・攻撃機は陸の滑走路から運用されています。そのためその滑走路を中心に行動半径が決まるとうことになるのですが、海上運用することができれば極めて広範囲を偵察・攻撃することができるようになるため機体としてのコストパフォマンスが更に高くなる利点があります。

もちろんパイロットは必要ないため運用上の利点も大きく、操縦面がどうなっているのかは不明ですが本土にいながら地球の裏側のからMQ-9B STOLの運用を引き継ぐことも可能であると考えられます。

欠点としては短距離離陸型にすると装備を大きく減らし軽くする必要があるため、陸で運用するよりも想像では目安としては半分以下の行動半径、爆弾などの搭載量になると考えられます。この欠点が既存の有人機の搭載量を減らしてまでMQ-9B STOLを搭載する価値があるのかという判断が難しいところですが、将来的には索敵という目的で数機搭載される可能性があります。