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複数のミサイルを一度に発射して同時に敵を撃破できるイギリス製精密誘導兵器『ブリムストーン』。これに関して車輌から発射するタイプがウクライナで運用され始めたことが明らかになりました。

ロシア軍に対して欧米各国、新兵器の試験場になっている…そんな気もしなくもないウクライナ。2022年4月末、イギリス政府はウクライナ軍を支援するという理由で自国では2005年に配備されたばかりの精密誘導兵器「ブリムストーン」を提供すると発表していたのですが、5月12日時点でウクライナで運用(試験)されていることが明らかになりました。

ブリムストーン
ブリムストーンはどのような兵器なのか。この兵器はロンドンに本社を置くMBDAが開発したミサイルで当初、空対地ミサイルとして開発されたものになります。攻撃対象は地上ターゲットで戦車や建物といったもので戦闘機等には外部パイロンに3基のミサイルを搭載し連発することもできるという非常に変わった兵器です。



そしてブリムストーンはこのように地上や海上設置の装置から発射することができるタイプが開発されました。





では今回ウクライナで確認された車輌から発射するものはどのようなものなのか。残念ながら詳細は明らかになっていなのですが、予想ではイギリスがすぐに利用できるようトラック搭載型に改造したものだと思われます。

上の映像をみてもわかるようにミサイルは非常に簡単なフレームに適切な角度で取り付ければというものになっており、これが実戦配備までの時間短縮に繋がっているものと思われます。

ブリムストーンについては地上発射の場合その射程はかなり短くなると考えられます。ただこれがブリムストーンIではヘリからは12km、ブリムストーン2では40kmに拡張されており、ウクライナにはどちらが導入されたのかは不明なのですが射程については最低で5km~30kmはあるものと思われます。

ブリムストーン1

攻撃力については折り紙付きとなっています。弾頭はミサイルに大小2つ付いています。これをタンデム弾頭と呼んでおり、最初に小さい爆発を起こして戦車に付けられた爆発反応装甲を無力化、次に本体となる弾頭を起爆させることで高い貫通力発揮します。貫徹力は明らかになっていないものの、現代の戦車であれば天板に命中するようなトップアタック的な角度で命中するため十分な威力があると考えられます。
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