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戦闘機が離陸する歳、バリバリと空気が割れるような騒音がでるのですがこれがアフターバナーです。戦闘機には標準装備となっているのですが、一般的な民間機にはなぜアフターバナーを搭載しないのでしょうか。実は過去、アメリカの沿岸警備隊が搭載していたことがあるそうです。

エンジンから燃焼ガスが飛び出す様子は夜間見ると大迫力なのですが、もちろんこれはそこらの軍事ファンのために行っているわけではありません。一方、民間機には相当な特殊機でも無い限りアフターバナーは搭載していません。

では民間とは異なる組織、今回はアメリカの沿岸警備隊になるのですが、彼らはある一時期、運用する機体にアフターバナーを搭載していたことがあります。機体はHU-25ガーディアン。この機体はダッソーファルコン20 ビジネスジェットで、もちろん普通はアフターバナーは付いていないのですが、沿岸警備隊はエンジンを換装しました。

アフターバナーを使用した結果どうなったのか。結果は失敗しました。まず燃料の消費量です。アフターバナーは大量の燃料を消費することをで機体を加速させるのですが、沿岸警備隊もこの問題は「実際に搭載してからわかった」という内容が記載されています。

そして熱です。アフターバナーを噴射することで熱が発生するのですが、ボディー側に熱のリスクを生じさせることが分かったとのこと。このように既存の機体にアフターバナー付きのエンジンに換装することで複数の深刻な問題が生じ、当該機は数回の飛行で使用しなくなったとのこと。

なぜ一般的な戦闘機がこれほど高コストなのか。このアフターバナーからもわかるようにエンジンだけでも熱の問題をクリアしないといけないなど相当複雑な設計になるというのは伺えるものになっています。

参考
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