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クライナ南東部、その沿岸地帯にあるアゾフスタリ製鉄所。ここには包囲された状態でウクライナ側の兵士が立て籠もっている状況なのですが、ロシア軍は2S4チュリパン 240mm自走迫撃砲を投入していることが明らかになりました。

南部の港湾都市マリウポリ。そこにある大規模な工業施設であるアゾフスタリ製鉄所に対してロシア軍は完全制圧に向けて攻撃を行っているのですが、SNSに上に2S4チュリパン240mm迫撃砲を使用した攻撃を行っている様子が初めて確認されました。


NATOネーム『M1975』こと2S4チュリパン240mm迫撃砲は文字通り直径240MのM-240砲弾を発射する超重迫撃砲になります。この迫撃砲は現在運用されている中では世界最大の自走迫撃砲で、砲弾については通常の130kgの榴弾、金属の塊である徹甲弾、対コンクリート砲弾、化学兵器弾、そして核砲弾があります。

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そして今回使用されているのはSmelchak (Daredevil)と呼ばれるもので、セミアクティブレーザーを搭載しているため砲弾の着弾地点をある程度誘導することができるというものになります。

2S4チュリパン240mm迫撃砲

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この兵器は1975年、ソ連時代に配備されたもので約半世紀ほど前に運用が始まったものになります。以降、ロシアが介入した戦争、アフガニスタン侵攻、チェチェン紛争でもセミアクティブレーザーを搭載した砲弾が使用され一定の効果があったとされています。