img_9

脳に異常なタンパク質『アミロイドβ』が溜まり結果的に脳を萎縮させ認知症を発生させることが知られていますが、これについて海外の研究チームは特殊なナノ粒子を注入し低周波磁場を用いることでこれを分解できる可能性があると説明しています。

このナノ粒子と低周波磁場でアミロイドβの分解、および神経への毒性を中和することを確認したとしているのは韓国科学技術院(KAIST)です。今回の研究結果は国際学術誌「サイエンスアドバンシス」5月13日に掲載されているとのこと。

具体的にどのようなものなのか。見出しでも紹介したようにアルツハイマーつまり認知症を引き起こすのはアミロイドβという異常なタンパク質が脳に溜まるということが原因で、現在これを取り除くことはなかなか難しいとされています。

image_428

そこでKAISTは主にバッテリー分野で主に使用されるコバルトフェライトとビスマスフェライトという物質から低周波磁場に反応して電荷担体を生成するナノ物質を作ったとしています。KAISTによるとナノ粒子が水素結合を有する安定なタンパク質であるアミロイドβを酸化させることでアミロイドβの塊を分解させることができたとしています。

問題はこのナノ粒子が人体にとって安全なのかという点です。これに関して、低周波磁場反応性ナノ素材は毒性が低く磁場に反応してアミロイドβを効果的に分解できるため、今後様々な医療分野に応用できるとしています。
ただ現時点では動物実験も行われていない段階らしく「動物を対象に安全性を検証する」としています。

この認知症を引き起こすアミロイドβがいったいどのような経緯で体内で作られ脳に貯まるのかがよく分かっておらず研究では発生源を特定する研究、そして脳に溜まったアミロイドβを取り除く研究などが多く行われています。

参考

*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。
このエントリーをはてなブックマークに追加