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日本ではどうか不明ですが、海外ではSNSに料理のレシピのように自家製ミルクを作る内容が共有されているといいます。理由はアメリカにおける粉ミルク不足です。しかし、医師らはネット上にある自家製粉ミルクレシピは栄養が不足しておりオススメできないと警告しています。

Facebookで何十万回も共有されているのは無糖練乳、水、カロコーンシロップを混ぜるような謎のミルクレシピです。アメリカでは母乳で育てられない乳児に対して、米国小児科学会(AAP)は家庭で作られた調合乳に対して警告を発しています。

Here's Why DIY Baby Formula Is a Terrible Idea, No Matter What Social Media Tells You

カリフォルニア州の小児科はこのように語っています「そのレシピは、あなたの赤ちゃんの本質的な栄養の必要性を満たさず子供の成長と発達に非常に危険であり、赤ちゃんを病気に晒すことさえありえます」。
また「カロコーンシロップは便秘を和らげるために使用されていましたが効果がなく、有害なバクテリアを含む可能性があるためお勧めできません」とも説明しています。

また他には生まれた3週間目の乳児にSNSでは水を混ぜたオレンジジュースがいいという主張もあるのですが母乳育児医学アカデミーは「生後6か月未満の赤ちゃんに水、お茶、ジュースを与えないでください」と強く警告しています。

これ以外にもSNSには親が粉ミルクの代わりに山羊乳を与えることを推奨する内容もありワシントンDCの小児国立病院によると「ヤギの乳には人間の赤ちゃんに必要な栄養素が不足しており、貧血や赤血球数の低下を防ぐために必要な葉酸とビタミンB12が足らない」と説明しています。

冒頭紹介したようにこのようなレシピが出回るのはアメリカにおける粉ミルク不足が主な理由です。また金銭的な負担になってい場合や粉ミルク不足により購入が難しい場合もあるとしており、特に母乳で育てることが出来ない親に対して配るなどの対応が求められるとしています。