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地球温暖化云々と世界的に再生可能エネルギーを設置しようという取り組みが行われていますが、その一つは太陽光パネルです。しかし韓国では大規模な水上ソーラーパネル設置したところ、その周辺で魚が大量死する出来事が続いてます。原因はソーラーパネルの洗浄に使う洗剤です。

韓国最南部にある海昌湾。周囲には1960年代に作られた干拓が広がり田畑が作られているのですが、今年3月以降、湖畔に大量の魚kが死んでいるの農家らに目撃されました。この海昌湾は環境に優しい農業ということを行っているらしく、周囲に汚染物質を撒き散らす工場などもないためここ半世紀で初めての出来事になったとしています。

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いったい何が起こったのか。3月17日、海昌湾に人影がありました。それは水上ソーラーパネルを設置する業者で大量のソーラーパネルを浮かべることで発電する計画が進められていました。このソーラーパネルは南北2つある干拓内の湾に作られました。

海昌湾水上太陽光発電所_2

問題はこのソーラーパネルが設置され始めた後、パネルの洗浄剤で洗い始めた頃に始まったと住人が証言。しかし業者は「洗浄剤は使っていない、農家の農薬が原因だ」と明白に回答します。しかし完全に嘘であることが明らかになります。

海昌湾水上太陽光発電所_1

では一体なぜ魚は大量死したのか。高興郡庁が全羅南道保健環境研究院と国立科学捜査研究院に調査を依頼。3月24日に結果がでたものの農薬成分は検出されることはありませんでした。そこで江原大学環境研究所付設魚類研究センターに調査を依頼した結果、衝撃的な内容が明らかになります。
4月21日、調査結果として海峡湾から採取した水と死んだ魚の血液から洗剤成分である高濃度のABSが検出されました。

海昌湾水上太陽光発電所_3

これはアルキルベンゼン ・スルホン酸塩という合成洗剤の成分の1つ陰イオン界面活性剤に含まれるもので、韓国の環境基準では1L当たり0.5mg以下としているのですが周囲の水からは最大で481mg(962倍)検出。そして死んだ魚からは2144mg(4288倍)という桁違いの汚染物質が見つかりました。またソーラーパネルを設置した水域に近ければ近いほどABS成分が高いことが確認されました。

予見されていた事故

韓国の環境部は当初からこの地域は渡り鳥が多く飛来しソーラーパネルが糞で汚れ掃除のための洗浄剤による汚染が広がる可能性があると指摘していました。記載はされていないのですが、このようなソーラーパネルは種類によっては「光反射防止コーティング」がされているものがあるらしく特定の化学物質洗浄剤が必要とのことです。これを行わない場合は鳥の糞の酸性成分によりパネルが腐食してしまう可能性もあるとしています。

韓国当局は海昌湾水上太陽光発電所事業については「設置は不適切だ」としたものの最終的に設置されることになったと記載されています。