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春、暖かくなると訪れるツバメ。日本ではツバメは秋の終わり頃になると南の温かい地域に長距離飛行を開始するのですが、イギリスでは冬であっても国内に留まる個体が見つかりはじめている報じられています。

イギリスのDaily Mailによると、2022年1月に研究された内容としてイギリスとアイルランド南部および南西部に生息するツバメ少なくとも12羽冬から春にかけて南下せず国内にとどまり続けていることが客員されたと報じています。

Swallows no longer migrating the 6,000 miles to South Africa and are staying in Britain over winter | Daily Mail Online

この研究は英国鳥類学協会(BTO、British Trust for Ornithology)が行ったものです。イギリスでは通常夏に終わりから秋にかけて遠く離れたアフリカ大陸まで南下し越冬します。日本では東南アジアなど温かい地域に移動するのですが理由は冬場の寒さと食糧不足です。この手の渡り鳥が長距離飛行するのはエサが理由であることが明らかになっています。

BTOの調査によると、1月1日から2月1日までの間に最大12匹のツバメに関するほぼ100件の報告が寄せられているといい間違いなく国内にとどまり越冬しているとのこと。

▼黄緑はツバメの繁殖地点、青が越冬地点、緑がその両方を行う地域
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イギリスのツバメは1912年に調査でイギリス本土から赤道を超えアフリカ大陸南部の
南アフリカまで飛行していることが足に付けられた輪っかにより確認されています。直線距離にして実に6000マイル(9650km)になるのですが、あの小さい鳥が毎年この距離を往復し正確に同じ繁殖場所に戻ってくるとのこと。

なぜツバメが南下しなくなったのか。理由は地球温暖化にあると考えられ冬場でも虫がとれるなど生きていける環境が整うことで危険な長距離を回避しているもの考えられます。