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春先になると多く見かけるハチ。特にミツバチは私達人間が食べる果物などを実らせる生物としてとても重要な虫になるのですが、この虫に関してカリフォルニア州当局は『魚』として保護の対象にしたと話題kになっています。

なぜハチが魚なのか、当然これにはかなり無理やりになるのですが、現在の状態から保護するべき対象の範囲に入れたことがことが原因になります。

ハチといえば最近大量死するなど不可解なことが発生しています。その原因は農薬にあるという研究内容も見聞きするのですが、カリフォルニア州の野生生物保護機関であるカリフォルニア州漁業狩猟委員会は州内の環境保護団体から『マルハナバチ』を保護対象にするべきだという訴えがあり、結果的にこれを認める結果になりました。

なぜこのような訴えにでたのか理由はやはり農薬です。このとある農薬に関して私達人間といった動物に対しては影響ができないようにしているものの、害虫である虫については当然保護の対象にはしていません。しかしその農薬成分が農作物に喰らう虫以外も周囲の無関係な虫、つまりハチにも影響を与えている可能性があったらしく今回訴えたという流れになります。


問題なのはカリフォルニア州絶滅危惧種保護法(CESA)というものがありその対象は「鳥、哺乳類、魚、両生類、ハ虫類、植物」に限定されていたことです。つまり虫は入っていません。そこで当局はどうしたのか。
しかし魚には軟体生物、甲殻類、無脊椎動物が含まれると定義していたらしく、この無脊椎動物に分類に虫をいれることができるのではなかという見方ができたとのこと。



訴えから裁判所が判断した結果「魚の無脊椎動物は水生生物に限られる」と当然の判断が示されました。しかし、環境保護団体は控訴。控訴裁判所は「カリフォルニア州漁業狩猟法の範囲では無脊椎動物には水生・陸生は分類されていない」ということからこの法律を当てはめることは妥当だと判断したそうです。

そのことから今回、あくまで暫定的になるもののハチを保護するため魚の枠に入れることになったとしています。

外から見るとおかしなことになっているのですが、アメリカでもハチの大量死が報告されており第一次産業である農業を下支えするハチが将来的に数を減らすと食物の生産量に影響が出る可能性も高く、無理やりですが保護の対象にしたという印象があります。