image_202

水中から敵艦に対して一発撃沈の致命的な攻撃を与えることができる潜水艦。建造には高い技術力、そして探知されないためそれ自体が機密の塊になっているのですが、この潜水艦に関して韓国の技術が台湾に流出した可能性があると報じられています。

韓国の複数メディアによると、警察当局は海軍で使う潜水艦を開発建造している大宇造船の技術を台湾の台湾国営台湾国際造船公社(CSBC)に流出させたとして大宇造船海洋の旧協力会社(造船機材メーカー)韓国企業の3法人、および関係者5人を摘発したとしています。



具体的にはA法人は取締役の60代の人物で拘束されたことを察知し68歳の代表は台湾に逃亡したとしておりこちらは指名手配されています。このAは法人は旧協力会社から潜水艦の設計図2点を電子メールで渡され2020年6月にUSBメモリにいれて台湾国営台湾国際造船公社に渡したとのことです。

問題はどのような情報が含まれていたのかに関してですが国内では機密扱いになっていると考えられる潜水艦の図面の一部だとしており、潜水艦の流水分離装置そしてバッテリーの固定装置で潜水艦そのものの設計図ではないと考えられます。



実はこのA法人は他にも垂れ流していたことが明らかになり2020年4月にも潜水艦に使用できる装備130億ウォン相当を国の審査を受けずに台湾国営台湾国際造船公社に輸出していたとしており、今回もこの輸出にかかわる仕様を事前に提出したものである可能性が伺えます。

このA法人は10人あまりが不正に関わっていた可能性があると当局が説明しており、設計図流出などでこれまで79億ウォン(8億5000万円)ほど不正に利益を得ていた可能性があるとしています。